『SQ』に向け日本株は波乱含み?

2021年3月5日

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3月12日に“Special Quotation”(『SQ』)を迎えます。『SQ』とは株価指数の先物取引やオプション取引などを、決済期日で決済するための「特別清算指数」のことを指します。今回の『SQ』はボラティリティの高い展開の中で迎えます。テクニカル的には過熱感がある一方で、高水準とみられるショートポジションの買戻しが急速に進む可能性があり、波乱含みの展開が予想されます。

【ポイント1】『SQ』時には多様なポジションを決済

『SQ』前後は高変動や相場の転換などが発生

■3月12日に株価指数先物とオプション取引の『SQ』を迎えます。投資家は『SQ』に向けて多様なポジションの決済等の対応を迫られます。『SQ』前に何らかの要因で株価が変動した場合にポジションを一気に解消する動きが出て、株価の変動率が大きくなることや相場が転換点を迎えることなどがあります。

【ポイント2】ショートポジションはなお高水準

一方、過熱感も依然継続

■現状をみるとテクニカル指標は日経平均株価の200日移動平均乖離率が3月4日現在で17.31%上方乖離しており、強い過熱感を示しています。一方、需給関連指標をみると、ネット裁定残高はピークの昨年5月25日時点の▲8.85億株からは縮小していますが、3月1日時点では▲1.08億株で、ショートポジションはなお高水準にあると想定されます。


■日経平均株価を東証株価指数(TOPIX)で割ったNT倍率は昨年4月以降急拡大して3月4日には15.34倍と極めて高水準にあります。

【今後の展開】『SQ』に向け波乱含み?

■日経平均株価は、コロナ禍により昨年3月に安値を付けた後、政策対応や景気回復を受けて上昇しました。ショートポジションの買戻しも株価上昇の一因です。同時にNT倍率の拡大も続いてきました。現在はテクニカル面で過熱感がある一方、ショートポジションは含み損を抱えており、『SQ』に向け買戻し加速も予想されます。買戻しが進んだ場合、株価とNT倍率が一時的には調整する可能性があります。ショートポジションの買戻しの目安となるネット裁定残高が、『SQ』終了後に昨年の1月8日以来のプラスになるか注目されます。

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