新型コロナ対策:『センサー』が支えるタッチレス

2020年4月28日

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新型コロナウイルスの感染が国内や、欧米など世界各地に拡大している中、「触れない」機能へのニーズが高まっています。国内企業は非接触で階を指定できるエレベーターなど、タッチレス商品の開発や投入を進めています。こうした新商品の開発には、『センサー』技術が不可欠なため、国内企業が高い技術力と世界シェアを持つ『センサー』への注目が高まっています。

【ポイント1】非接触商品には『センサー』が不可欠

■新型コロナウイルス感染が急拡大する中、「触れない」機能への注目が高まっており、国内企業は手をかざして階を指定できるエレベーターやマスクをしたままでの顔認証などタッチレスの新製品の開発、市場投入を急ピッチで進めています。こうした商品が次々開発できる背景には国内企業の高い『センサー』技術があります。

■『センサー』とは対象の物理状態の変化などを捉え、信号に変換して出力する装置や機器のことです。光や音、温度、圧力、電気、磁気、距離、速度など様々な現象に対応する『センサー』があり、国内企業が高い競争力を持ちます。例えば激しい開発競争を繰り広げている自動運転は多様な『センサー』が不可欠となります。

【ポイント2】国内企業はタッチレス商品の開発、販売を強化

■NECはマスクと眼鏡を両方着用した場合でも認識でき、マスクをとるために手が顔に触れずに本人確認できる顔認証技術を開発しました。顔の隠れていない部分を『センサー』で抽出したうえで、鼻、口、眉毛などの形や配置など顔の類似点を照合して認証します。精度をさらに高めたうえで半年以内に販売する方針です。

■『センサー』製造のオプテックスグループは衛生面やウイルス・細菌の感染リスク軽減に配慮したい場所に最適な非接触スイッチ「クリーンスイッチ」を開発しました。手をかざすだけでドアを開け閉めできるので、医療機関などでウイルス感染リスクを軽減できます。新型コロナの感染拡大でニーズが高まっており、今年3月に発売しました。

【今後の展開】『センサー』を活用した新商品の開発が期待される

■『センサー』はIoT(モノのインターネット)や自動運転向けなどが期待されていましたが、新型コロナ感染拡大を受けてタッチレス化が加速するとみられ、『センサー』の重要性は一段と高まるとみられます。独自技術が必要な『センサー』ではソニーが光を電子信号に変えて映像化するCMOSセンサーで世界市場の過半を占めるなど国内企業が高い競争力とシェアを持っています。国内企業が『センサー』を活用して新たなビジネスを生み続けることができるか注目されます。

※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

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