ETFを知る

ETFの基礎 Step02 ETFの仕組み

ETFは、投資信託でありながら証券取引所に上場している商品です。
そのため、ETFの仕組みを理解するには、投資信託としての性格と、上場された金融商品としての性格の両方を見ることが大切です。

ここでは、ETFがどのように市場で売買され、どのように価格が決まるのかを中心に、その基本的な仕組みを整理します。

ポイントのまとめ

  • ETFには、投資信託の設定や交換に関わる発行市場と、証券取引所等で売買される流通市場があります。
  • 発行市場では、投資信託として1日1回算出される基準価額でETFの設定・解約が行われます。
  • 流通市場では、既に発行されたETFが証券取引所等で取引され、市場価格はリアルタイムで変動します。
  • ETFの価格は、「資産の価値」と「市場での売買」が結びついて形成されます。

ETFには発行市場と流通市場がある

ETFには、発行市場と流通市場という2つの市場があります。
発行市場は、ETFの設定や交換などが行われる仕組みに関わる市場です。一般の投資家が日常的に売買する場というより、ETFという商品がつくられたり、口数が増減したりする場と捉えると分かりやすいでしょう。

一方、流通市場は、証券取引所で投資家同士がETFを売買する市場です。一般の投資家がETFを売買するのは、通常こちらの流通市場です。株式と同じように、取引時間中に価格を見ながら売買できます。
ETFはこのように、商品として設定・交換される仕組みと、市場で売買される仕組みの両方を持っています。

基準価額と市場価格

ETFを理解するうえで重要なのが、基準価額と市場価格の2つの価格です。
基準価額は、ETFの1口あたりの純資産価値の目安です。これは、そのETFが保有している資産の価値をもとに計算されるもので、ETFの「資産の価値」を示すものと考えることができ1日に1回算出されます。
一方、市場価格は、証券取引所で実際に売買される価格です。ETFは上場しているため、市場では買いたい人と売りたい人の需給によって価格が決まります。

つまりETFには、資産の価値を反映した基準価額と、市場で実際に取引される市場価格の2つがあるということです。

発行市場 基準価額で取引 流通市場 市場価格で取引 ※ ETFの発行に当たっては、金銭拠出型と現物拠出型(日本の株とリートの場合のみ可能)があります。

ETFの価格はどのように形成されるのか

ETFの価格は、ETFの資産の価値と市場での売買が結びつくことで形成されます。

ETFの中では、株式や債券などの資産が運用されています。こうした資産の価値が変われば、ETFの基準価額にも影響します。一方で、ETFは証券取引所で売買されるため、実際の市場価格は取引所での需給によって動きます。

このため、ETFの市場価格は、基準価額を意識しながら形成されますが、常に完全に一致するわけではありません。市場での売買状況によっては、基準価額より高い価格や低い価格で取引されることがあります。

ETFの仕組みを理解するうえでは、「資産の価値」と「市場での売買」があること、そしてその2つが結びついて価格が形成されることを押さえることが大切です。

ETFの市場価格 「中身の価値」(保有資産の価値)と「市場での売買」(需給)の両方が結びついて価格が形成される

ポイントのまとめ

  • ETFには、投資信託の設定や交換に関わる発行市場と、証券取引所等で売買される流通市場があります。
  • 発行市場では、投資信託として1日1回算出される基準価額でETFの設定・解約が行われます。
  • 流通市場では、既に発行されたETFが証券取引所等で取引され、市場価格はリアルタイムで変動します。
  • ETFの価格は、「資産の価値」と「市場での売買」が結びついて形成されます。