2017年4~6月期実質GDP(第1次速報値)予測

2017年7月31日

-4~6月期実質GDP第1次速報値・前期比は6四半期連続のプラス成長に-
-外需は前期比マイナス寄与だが実質個人消費・公共投資などは高めの前期比に-

●8月14日に発表される4~6月期・実質GDP第1次速報値の前期比は+0.7%程度、前期比年率は+2.7%程度と、6四半期連続のプラス成長になるとみた。

●4~6月期実質GDP第1次速報値では内需前期比寄与度は+1.0%程度を予測する。実質の個人消費は+0.6%程度を予測する。設備投資は前期比+0.7%程度の増加になりそうだ。

●外需の前期比寄与度は4四半期ぶりにマイナスになるとみた。

●個人消費の供給サイドの関連データである耐久消費財出荷指数の4~6月期前期比は+4.6%の増加になった。非耐久消費財出荷指数は同+3.3%の増加だ。同じく供給サイドの関連データである商業動態統計・小売業販売額指数(名目)の4~6月期前期比は+0.7%の増加だ。一方、需要サイドの関連データでは、家計調査・二人以上世帯・実質消費支出(除く住居等)の4~6月期前期比は+1.1%の増加になった。乗用車販売台数の4~6月期前期比は+9.6%の増加だ。GDP統計の実質個人消費と関連性が高い消費総合指数(月次ベース)4~5月平均の対1~3月平均比は+0.5%の増加である。総合的に考えると、4~6月期第1次速報値で6割弱のウエイトがある個人消費は、前期比で+0.6%程度のかなりしっかりした伸び率になるとみた。

●住宅投資は前期比+2.3%程度とみた。先行指数である最近の新設住宅着工戸数・年率の3カ月移動平均は、オリンピックの選手村の建設が始まったこともあり16年12月の95.3万戸を底に17年6月分の100.2万戸まで増加してきていることなどを参考にした。

●設備投資の関連データである資本財出荷指数の4~6月期前期比は+2.8%の増加になった。資本財(除.輸送機械)は同+4.8%の増加である。また、建設財は同+0.8%の増加になった。供給サイドから推計される4~6月期実質設備投資・前期比は+0.7%程度の増加になると予測した。

●在庫投資の前期比寄与度は+0.1%程度とみた。ARIMAモデルにより内閣府が現時点での情報を使って算出・公表した、4~6月期の原材料在庫の季調済実質値前期差は+1兆8821億円、仕掛品在庫の季調済実質値前期差は+910億円である。また、鉱工業在庫指数の前期比は1~3月期は+2.2%のプラスだったが、4~6月期は▲0.7%のマイナスになったことなどを考慮した。

●公共投資は前期比+6.8%程度の前期比大幅プラスと見た。16年度の第2次補正予算の執行が顕在化するとみた。関連データの公共工事出来高の前年同月比は17年4月分+6.4%、5月分+10.3%としっかりしたプラスの伸び率である。

●実質輸出入の動向をみると輸出の4~6月期前期比は▲0.5%の減少になった。輸入は同+3.0%の増加になっている。4~6月期第1次速報値の外需のモノの面はかなりのプラス寄与になりそうだ。サービス面を考慮して、GDPの輸出の4~6月期前期比は▲0.0%の微減、同輸入は同+2.0%の増加と予測した。4~6月期の外需の前期比寄与度は▲0.3%程度のマイナスになると予測する。