15年1~3月期実質GDP(第1次速報値)予測

2015年5月1日

●5月20日に発表される1~3月期第1次速報値では、実質GDP成長率は前期比+0.3%程度、前期比年率+1.3%程度を予測する。2四半期連続のプラス成長になるものの、ESPフォーキャスト調査4月調査の予測平均値+2.26%という事前に言われていた2%台には乗らないのではないかとみた。天候不順に加え、2四半期連続マイナス成長になったGDP統計などにより一時的とは言え、先行きの景気に不透明さが高まったために、個人消費が低調だったとみられる。

●1~3月期実質GDP第1次速報値では内需は前期比+0.3%程度のプラス寄与度を予測する。個人消費は前期比+0.2%程度と10~12月期の+0.5%の増加から伸びが鈍化すると予測する。設備投資は第1次速報値段階で使用する供給サイドのデータからみて4四半期ぶりに増加にはなろうが前期比+0.4%と若干のプラスの伸び率にとどまろう。住宅投資は消費税引き上げ前の駆け込み需要の反動の落ち込みが一服し4四半期ぶりに前期比増加となろう。政府最終消費支出は前期比横ばい、公共投資は前期比で減少となろう。民間在庫投資は前期比プラス寄与になるとみた。

●外需は、輸出が3四半期連続で前期比増加し、輸入の前期比も3四半期連続で増加するとみた。但し、外需の前期比寄与度は+0.1%程度と小さいものになると見た。

●約6割のウエイトがある最大の需要項目の実質個人消費は、前期比+0.2%程度と予測する。個人消費の供給サイドの関連データである耐久消費財出荷指数の1~3月期の前期比は+5.4%の増加になった。同じく供給サイドの関連データである非耐久消費財出荷指数は同+1.6%の増加だ。一方、需要サイドの関連データでは、家計調査・二人以上世帯・実質消費支出(除く住居等)は3月分が+2.8%と大きく伸びたものの1~3月期の前期比は0.0%と横ばいにとどまった。乗用車販売台数の1~3月期の前期比は、年末の軽自動車の販売促進の反動などで▲9.5%の減少になった。供給サイドのデータの方が需要サイドのデータより強い感じである。さらにGDP統計の実質個人消費と関連性が高い消費総合指数(月次ベース)1~2月分平均対10~12月分平均比は▲0.08%の減少になっている。総合的に考えると、1~3月期第1次速報値の個人消費は、前期比で小幅な伸び率にとどまる可能性が大きいとみられる。

●設備投資の関連データである資本財(除.輸送機械)の1~3月期の前期比は+1.2%の増加になった。また、建設財は同+0.3%の増加になった。ソフトウエア投資は1~2月分の前年比は+1.3%程度で10~12月期の同+3.4%から伸び率が鈍化している。総合的に考えると、供給サイドから推計される1~3月期の実質設備投資は前期比+0.4%程度の緩やかな増加となりそうだ。

●住宅投資は前期比+1.0%程度と、4四半期ぶりの増加になろう。昨年9月末までの消費税引き上げ前の駆け込みの反動も一服しよう。先行指数の住宅着工のデータなどを参考に予測した。

●在庫投資の前期比寄与度は+0.2%程度とみた。ARIMAモデルにより内閣府が10~12月期GDP第2次速報値で利用した情報を使って算出・公表した、10~12月期の仕掛品在庫の季調済実質値前期差は、+1兆2289億円、原材料在庫の季調済実質値前期差は、+334億円である。鉱工業在庫指数の前期比は10~12月期+0.9%のあと、1~3月期も+0.9%であることなどを考慮した。

●公共投資は、前期比▲1.8%程度とみた。4四半期ぶりの減少になろう。

●実質輸出入の動向をみると輸出の1~3月期の前期比は+1.0%の増加になった。輸入は同+0.7%の増加になっている。モノだけでみると外需は若干のプラス寄与になる。非居住者家計の国内での直接購入はサービス面で輸出の伸びにプラス寄与するが14年10~12月期時点で、実質GDPの輸出の2%程度に過ぎないことも考慮して、1~3月期の外需の前期比寄与度は前期比僅かなプラス寄与にとどまると判断する。