【Vol.254】わたしたちの年金積立金はどのように運用されているの?
2025年11月11日
⻑期的観点に基づいて複数の資産に投資することで、価格変動リスクを低減させて好リターンをめざす「分散投資」を基本として運⽤をされています。
◆⽇本の公的年⾦(厚⽣年⾦保険と国⺠年⾦)の運⽤はGPIF(年⾦積⽴⾦管理運⽤独⽴⾏政法⼈)が担っています。その運⽤資産額は約260兆円(2025年6⽉末現在)にのぼり、「世界最⼤級の年⾦基⾦」となっています。GPIFは、インフレやデフレをはじめとする様々な運⽤環境の下で、⻑期にわたり安全かつ効率的に年⾦積⽴⾦を運⽤するため、複数の資産を組み合わせて運⽤する「分散投資」を⾏っています。
◆GPIFでは基本となる資産構成割合(以下、「基本ポートフォリオ」)を定めています。かつては国内債券中⼼の運⽤となっていましたが、2014年の基本ポートフォリオ⾒直し時に、国内債券の⽐率を⼤幅に減らしました。さらに、2020年の基本ポートフォリオ⾒直しでは、国内⾦利の低下から国内債券の割合を減らした⼀⽅、相対的に⾦利が⾼い外国債券の割合を増やしました。これにより、債券と株式の⽐率は概ね50%ずつ、また国内資産と外国資産の⽐率も概ね50%ずつとなっています。2025年3⽉に⾏われた2025年度の基本ポートフォリオ⾒直しでは、資産構成割合の変更はなく、乖離許容幅について国内株式が±2%、その他資産が±1%⼩さくなりました。
◆2025年度の運⽤実績(収益額)は、⽇⽶ともに株式市場が上昇したことなどから、第1四半期までで10兆2,054億円となりました。2001年度(市場運⽤開始)以降の累積収益額は約165.7兆円にのぼっています。
※上記は過去の実績であり、今後の市場環境を⽰唆あるいは保証するものではありません。
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