【Vol.252】なぜ同じお金なのに、使い方や感じ方が変わることがあるのですか?
2025年10月28日
お金の出所などに応じて、心の中で無意識に異なる勘定科目に分類し、それぞれ別個のものとして価値判断や意思決定を行ってしまう傾向があるためです。
人がお金に関して意思決定する際、無意識に行う行動のひとつに「メンタルアカウンティング(心の会計)」があります。
本来、どんなお金も同じ価値を持つはずですが、「給料」「ボーナス」「臨時収入」「投資の利益」などを別々の心の勘定科目によって色分けし、その勘定科目の範囲の中で損得を判断するため、時に不合理な選択をする傾向があります。例えば、宝くじの当選金のような臨時収入は「パーっと贅沢に使おう」と思ってしまう一方で、給料は「生活費だから節約しよう」と考えるのもその一例です。
しかしながら「心の会計」は、上手に使えば資産形成の大きな味方になります。「老後資金」や「住宅購入資金」、「教育資金」、「旅行費」など、お金を用途ごとに色分けすると、その目的以外の用途でお金を使うことへの心理的な抵抗感から無駄遣いを抑制できる傾向があります。お金は「どこから得たか」ではなく、「どう使うか、何に使うか」で考えることが大切です。
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