ホームマーケットなるほど!ザ・ファンド【Vol.174】海外投資家から日本株が評価されているポイントは?②

【Vol.174】海外投資家から⽇本株が再評価されているポイントは?②

2023年8月15日

ポイント②
東証の市場改⾰が転機となり、⽇本企業の経営改⾰が促進され、中⻑期的な企業価値向上が期待されること。

◆東証(東京証券取引所)は、2022年4⽉に「プライム市場・スタンダード市場・グロース市場」の3市場に再編を⾏いました。さらに2023年3⽉には、市場の魅⼒向上により投資家からの資⾦を呼び込むため、「プライム市場」と「スタンダード市場」の上場企業に対して、企業の資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を求める通知を出しました。特に、⽇本は他国・地域に⽐べてPBR(株価純資産倍率)が1倍を割れている企業が多く、それらの企業に対して現状の分析と改善策の開⽰を強く要請しています。
◆東証からの要請の重要なポイントは、企業が⾃社株買い等の⼀過性の対応だけでなく、持続的な成⻑の実現に向けた研究開発投資や設備投資等の取組みを推進することです。
◆今後、⽇本企業による不採算分野からの撤退や成⻑分野への資源投⼊といった資産価値の向上や、経営体制の強化や定量経営といったガバナンスの強化(経営の健全化)等への取組みが促進されることにより、中⻑期的な企業価値向上が期待され、海外投資家からも注⽬されています。

※上記は過去の実績および将来の予想であり、今後の市場環境を⽰唆あるいは保証するものではありません。

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