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【Vol.161】なぜ外貨建て資産を持つことが⼤切なの︖

2023年5月23日

⾷料や原材料などの多くを輸⼊品に頼っている⽇本において、円安が進むと物価上昇により資産価値は実質的に⽬減りします。外貨建て資産を保有することで、⽬減りを抑える効果が期待されます。

⽇本の⾷料⾃給⼒は世界的に低く、⾷料や原材料などの多くを海外産に頼っています。そのため円安が進むと、輸⼊されるモノの値段の上昇を通じて、国内物価に上昇圧⼒がかかる可能性があります。このようなケースで外貨建て資産を保有していれば、仮に物価が上昇した場合には、資産価値の実質的な⽬減りを抑える効果が期待されます(円⾼になった場合には、逆効果となります)。
1kg=10⽶ドルの豚⾁を輸⼊した場合、豚⾁価格は1⽶ドル=100円の時には円換算で1,000円ですが、1⽶ドル=120円の時には1,200円に値上がりしてしまいます。円安が進むと当初の1,000円で豚⾁は購⼊できず、同量の豚⾁を買うためには、お⾦を追加して払わなければなりません。しかし、外貨建て資産で保有した場合には、円安によって円換算の価値が増加するため、お⾦を追加しなくても値上がりした豚⾁を購⼊することができます。
したがって資産価値の実質的な⽬減りから守るためには、⾜元の為替⽔準や物価動向を踏まえ、外貨建て資産の保有を含めた資産運⽤を考えることが⼤切です。

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