【Vol.80】GDPと株価は関係あるの?
2019年7月9日
GDPの拡⼤にともなって世界株式は上昇しています。
GDP(国内総⽣産)は⺠間最終消費⽀出(以下、個⼈消費)、政府最終消費⽀出、国内総資本形成、純輸出という4つの要素で構成されています。
2000年以降でみると、世界のGDPは成⻑を続けてきました。これは、中国をはじめとする新興国で中間所得層*が増加したことで、GDPの多くを占める個⼈消費がこれまで以上に拡⼤したことが⼀因として挙げられます。
また、Amazonやアリババといったインターネットショップの台頭や、スマートフォンの普及、FacebookやLINEをはじめとしたインターネットコミュニケーションツールの発達などによって、私たちの⽣活をより豊かで便利にするサービスや商品への需要が⾼まっています。こうした傾向は、世界的な消費意欲の⾼まりにもつながっており、サービスを提供する企業の価値(株価)の上昇に⼤きく貢献しています。そのため、世界株式はGDPの拡⼤にともなって上昇傾向をたどってきました。
*中間所得層は「年間の可処分所得が5,000⽶ドル超35,000⽶ドル以下(約56万円超約390万円以下、2019年2⽉末の為替レート、1⽶ドル=111.33円で換算)の世帯の⼈⼝」としています。
Q.今後GDPはどうなるの?
A.世界的な消費拡大が追い風となって、さらに拡大することが期待されています。
今後、新興国を中心に中間所得層は⼀層増加すると見られており、2030年の新興国における中間所得層は42億人にのぼると予想されています。またIT(情報技術)やAI(人工知能)の進化によって、これまで以上に生活に密着した新しいサービスの普及が期待されていることから、今後も世界的な個人消費の拡大が続くことが見込まれています。そのため、GDPと企業の価値(株価)もさらに上昇すると考えられており、長期的に株式等への投資を続けることによって、それらの恩恵を享受できる可能性が高まります。
※上記は過去の実績および作成基準⽇現在の⾒通しであり、今後の市場環境等を⽰唆あるいは保証するものではありません。
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