先週のマーケットの振り返り（2017/10/30-11/3）【ウィークリー】

2017年11月6日

1. 先週の市場動向

（出所）Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

先週の市場の振り返り

＜株式＞
主要国の株式市場は概ね上昇しました。米国株式市場では、税制改革期待や米連邦制度準備理事会（FRB）議長にハト派と目されるパウエルFRB理事が指名されたこと、主力企業の決算が総じて良好であったことなどを好感して堅調に推移しました。週間ではNYダウは0.45%上昇し、最高値を更新しました。欧州株式市場では、独DAX指数は強いユーロ圏の7-9月期GDPなどを好感して上昇しました。英国のFTSE指数は上昇しました。日経平均株価は、もみ合いで始まりましたが、1日にエレクトロニクス関連の主力株の好決算を受けて、400円を上回る上昇となりました。その後も堅調に推移し週間では2.41%上昇しました。中国株式市場では、香港ハンセン指数は上昇、上海総合指数は下落しました。

＜債券＞
主要国の10年国債利回りは低下しました。米国の10年国債利回りは、FRB議長にハト派と目されるパウエルFRB理事が指名されたことから、今後もゆっくりとした金融緩和の是正が行われるとの見方から週間では0.074%低下しました。ドイツの10年国債利回りは消費者物価で見たインフレ率が低下したことなどから小幅低下、英中銀金融政策委員会で、追加利上げに慎重な見方が示されたことなどから英国の10年国債利回りは低下しました。日本の10年国債利回りも小幅低下となりました。

＜為替＞
円相場は主要通貨に対して概ね円安となりました。対ドルでは、世界的な株高などを受けてリスク選好が強まったことなどから、週間では0.35%の円安・ドル高となりました。対ユーロでも週間では0.34%の円安・ユーロ高となりました。

＜商品＞
原油は一段の減産期待や米国内石油掘削リグ数の減少などを背景に週間では3.23％上昇しました。