先週のマーケットの振り返り(2017/3/13-3/17)【ウィークリー】
2017年3月21日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の株式市場は、ほぼ全般的に上昇しました。15日には米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが行われましたが、声明文やメンバーの見通しの内容などから、米連邦準備制度委員(FRB)が今後も緩やかなペースでの利上げを行う意向であることが確認され、株式にはプラスに働きました。ただし、米国株式市場では、割高感などから小動きにとどまりました。また、日本株式市場は、為替が円高方向に動いたことなどにより下落しました。欧州株式市場では、オランダ下院選挙で極右政党の躍進が回避できたことが安心感につながり、上昇しました。中国株式市場は、主要な経済指標が中国景気の安定を示す内容だったこともあり、上昇しました。
<債券>
日米欧の長期金利は概ね低下しました。上述の通りFOMCの結果からはFRBが利上げを急ぐ様子はなく、世界的に金利低下要因となりました。欧州では、欧州中央銀行(ECB)の一部のメンバーから年内の利上げを示唆するようなコメントもありましたが、影響は一時的でした。また、英国では、金融政策委員会で利上げに投票するメンバーが1名出るなどインフレ警戒姿勢も見られたことから、長期金利は小幅ながら上昇しました。
<為替>
円相場は、対米ドル、対ユーロで上昇しました。欧米金利が低下し、日本との金利格差が縮小したことが要因です。一方、前週にオーストラリア準備銀行(RBA)が追加利下げの意向を示さず、商品価格も上昇したことで、豪ドルは対円で小幅ながら上昇しました。
<商品>
原油先物価格は、小幅ながら上昇しました。売りが続いていたため、自律的な反発と考えられます。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。


3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。