先週のマーケットの振り返り(2016/12/26-12/30)【ウィークリー】
2017年1月4日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の株式市場は、高安まちまちとなりました。年末を控え、米国や日本の市場で利益確定の売りが優勢となる一方、米長期金利の上昇が一服したため、米ドル高による資金流出懸念が和らぎ、新興国株を中心に買い戻しが入りました。米国株式市場では、大統領選挙から続いてきた上昇が一服し、週間では8週ぶりに下落しました。欧州株式市場では、ドイツDAX指数がほぼ1年5カ月ぶりの高値で終了し、英国FTSE指数は過去最高値をつけて取引を終えました。一方、中国株式市場では、利益確定売りに押され、上海総合指数が反落しました。日本の株式市場は、円相場が一時1ドル=116円台前半まで上昇したことなどから、8週ぶりに下落しました。
<債券>
日米欧の長期金利は低下しました。米株式市場が下落したため、投資家が運用リスクを回避する目的で債券に資金を移すとの見方から、安全資産とされる債券が買われました。米国10年国債利回りは2.444%に低下しました。ドイツ10年国債の利回りは0.208%に低下しました。日本の10年国債利回りも0.046%に、小幅低下しました。
<為替>
円相場は対ドルで小幅上昇しました。米株式市場が下落したため、「低リスク通貨」とされる円に買いが入ったことや米長期金利の低下で日米金利差の縮小を受けた円買い・ドル売りが優勢となりました。一方、対ユーロでは小幅下落し、123円近辺で取引を終えました。ユーロは、このところ対ドルで売られてきたため、年末を控えて持ち高調整の買い戻しが入りました。
<商品>
原油先物価格は、53.72ドルに上昇しました。石油輸出国機構(OPEC)加盟国やロシアなどの非加盟国が減産を実施するとみられており、需給の引き締まりを期待した買いが相場を支えました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。


3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。