先週のマーケットの振り返り(2016/12/5-12/9)【ウィークリー】
2016年12月12日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の株式市場は、総じて上昇しました。欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和の期限を延長したことなどから、投資家が運用リスクを取る動きが強まりました。米国株式市場では、NYダウが過去最高値を5日連続で更新し、5週連続の上昇となりました。欧州株式市場のドイツDAX指数も、ECBの量的金融緩和の延長を受け、年初来高値を更新しました。一方、中国株式市場では、5日に始まった香港と深センの相互取引の売買高が低迷したことが嫌気され、上海総合指数が小幅安で引けました。日本の株式市場では、欧米株高を好感し、日経平均株価が一時19,000円台を回復するなど、4日続伸し、年初来高値を更新しました。
<債券>
日米欧の長期金利は上昇しました。投資家が運用リスクをとって株式への投資を増やし、債券を売却する動きが強まりました。米国10年国債利回りは2.46%と、約1年半ぶりの高水準となりました。ドイツの10年国債利回りも0.36%に上昇しました。日本の10年国債利回りも0.06%と、約10カ月ぶりの水準に上昇して引けました。
<為替>
円相場は対ドル、対ユーロで下落しました。投資家がリスク選好姿勢を強めるなか、「低リスク通貨」の円の売りが続きました。円は、対ドルで1ドル=115円前半とほぼ10カ月ぶりの安値で引けました。対ユーロでは、121円台後半で取引を終えました。また、ECBが量的金融緩和の延長を決めたことを手掛かりに、米欧の金融政策の方向性の違いが改めて意識され、ユーロは対ドルで下落しました。
<商品>
原油先物価格は、51.50ドルと、ほぼ横ばいでした。石油輸出国機構(OPEC)総会で8年ぶりに減産で合意したことで、原油需給の緩みが解消に向かうとの見方が支えとなりました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。


3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。