先週のマーケットの振り返り(2016/11/21-11/25)【ウィークリー】
2016年11月28日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の株式市場は、総じて値上りしました。トランプ次期米大統領の掲げる拡張的な財政政策が米国経済、ひいては世界経済の成長率を高めるとの期待が高まったためです。米国株式市場では、NYダウがほぼ連日のように過去最高値を更新しました。中国、香港、豪州の株価が値上がりしたほか、欧州の英国、ドイツ市場も小幅ながら上昇しました。一方、日本の株式市場は、円相場が1ドル=113円台まで下落したのを受けて続伸しました。日経平均株価は、1月初以来約10カ月ぶりの高値となりました。
<債券>
日米の長期金利は上昇しました。トランプ次期米大統領の下で、米景気回復が勢いを増すとの観測や財政悪化による需給の緩みを懸念した債券売りが続きました。米国10年国債利回りは2.357%と、昨年7月以来の高水準となりました。一方、ドイツ10年国債利回りは0.240%と、ECBの金緩和延長への期待もあり、低下しました。日本の10年国債利回りは0.04%と先週に続きプラスとなりました。
<為替>
円相場は対ドル、対ユーロで下落しました。トランプ次期大統領の唱える拡張的な財政政策を嫌気して米国の長期金利が大幅に上昇し、日本との金利格差が拡大したためです。円相場は、対ドルでは113円台で終了し、5月末以来の安値水準となりました。対ユーロでは、119円台前半で取引を終えました。ユーロは対ドルで小幅に反発しました。
<商品>
原油先物価格は、続伸しました。11月末に予定されている石油輸出国機構(OPEC)の総会で、原油価格の下支えに向け、産油国が協調姿勢を取るとの思惑が広がりました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。


3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。