先週のマーケットの振り返り(2016/11/7-11/11)【ウィークリー】
2016年11月14日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の株式市場は、総じて上昇しました。米大統領選で大方の予想に反して、共和党候補のトランプ氏が勝ち、同氏の掲げる減税やインフラ投資などの政策への期待から米国株が上昇したことで、投資家のリスク選好姿勢が回復しました。米国株式市場では、NYダウが急反発し、過去最高値を更新しました。欧州株式市場のドイツDAX指数は、4.0%上昇しました。中国株式市場では、中国のインフラ産業の海外輸出需要増加の期待などから上海総合指数が、約10カ月ぶりの高値をつけました。日本の株式市場は、米大統領選を受けて9日に急落した後、欧米株式相場が軒並み上昇したことで10日に大幅に反発しました。日経平均株価は2.8%上昇で終了しました。
<債券>
日米欧の長期金利は上昇しました。米大統領選で大型減税などを公約に掲げていたトランプ氏が勝利したため、米財政支出が拡大するとの観測を背景にした債券売りが広がりました。米国10年国債利回りは2.15%と、1月以来約10カ月ぶりの高水準となりました。ドイツ10年国債の利回りも0.308%と、米国債につられ、大幅上昇しました。日本の10年国債利回りも▲0.022%と、上昇して引けました。
<為替>
円相場は対ドル、対ユーロで下落しました。欧米の長期金利が大幅に上昇し、日本との金利格差が拡大したため、円安が進みました。円相場は、対ドルでは106円台後半で終了し、3カ月ぶりの安値水準となりました。対ユーロでは、115円台後半で取引を終えました。主要通貨に対してドルが上昇したことから、ユーロも対ドルで下落しました。
<商品>
原油先物価格は、43.41ドルに続落しました。石油輸出国機構(OPEC)の増産基調が続いており、産油国による減産協議の先行き不透明感から売りが膨らみました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。


3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。