先週のマーケットの振り返り(2016/10/3-10/7)【ウィークリー】
2016年10月11日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の株式市場は、高安まちまちとなりました。9月の米雇用統計は事前予想をやや下回る内容でしたが、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内にも追加利上げに動くとの予想が多く、株式相場の重荷となりました。米国株式市場では、NYダウが週間で小幅安となりました。欧州株式市場のドイツDAX指数も、小幅下落して引けました。中国本土株式市場は、国慶節のため休場でした。日本の株式市場では、欧米の長期金利上昇で日本との金利差が拡大し、為替市場で円安が進んだことから、日経平均株価は2.5%の上昇で終了しました。
<債券>
日米欧の長期金利は上昇しました。一部報道で欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和の縮小に動くとの見方が出たことやポンド安を受けて英中央銀行が追加の金融緩和を控えるとの思惑から、欧州主要国の国債が売られ、米国債にも波及しました。米国10年国債利回りは1.718%と、大幅上昇しました。ドイツ10年国債の利回りは0.020%と、プラス圏まで大幅上昇しました。日本では、10年国債利回りが▲0.059%に上昇して引けました。
<為替>
円相場は対ドル、対ユーロで下落しました。欧米の長期金利が上昇したことから、円は一時104円台前半と約1カ月ぶりの円安・ドル高水準まで売られましたが、雇用統計が予想を下回り、7日に買い戻しが入りました。円相場は、対ドルでは103円近辺で、対ユーロでは115円台前半で取引を終えました。また、英国が欧州連合単一市場へのアクセスからも離れる「強硬」離脱に向かうとの警戒感などから、ポンドが急落しました。
<商品>
原油先物価格は、49.81ドルと続伸しました。石油輸出国機構(OPEC)が決めた減産合意や米原油在庫の減少を背景にして、一時50ドル台を付けました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。


3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。
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