先週のマーケットの振り返り(2016/9/5-9/9)【ウィークリー】
2016年9月12日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の株式市場は高安まちまちとなりました。欧米では、長期金利が急上昇したため、株式の売りが増えました。米国株式市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ前倒しの見方が強まり、NYダウは約2カ月ぶりの安値で終えました。欧州株式市場のドイツDAX指数も、金利上昇による金融環境の引き締まりが意識され、週間で1.0%下落しました。一方、中国株式市場では、新たな官民パートナーシップ(PPP)計画が公表されると伝わり、上海総合指数が小幅反発しました。日本の株式市場では、日経平均株価が一時17,000円台を回復しましたが、円相場が反発したこともあり、小幅高にとどまりました。
<債券>
日米欧の長期金利は上昇しました。米利上げを警戒し、米国10年国債利回りは1.675%と、およそ2カ月半ぶりの高水準を付けました。ドイツ10年国債の利回りは、欧州中央銀行が量的金融緩和策の延長を見送ったのをきっかけに0.011%と、約2カ月ぶりのプラス圏に戻りました。日本では、20年国債利回りが3月以来の水準に上昇するなど超長期債を中心に売りが強まり、日本の10年国債利回りは、▲0.015%に上昇しました。
<為替>
円相場は対ドル、対ユーロで前週末比上昇しました。米国の経済指標の弱さから米利上げ観測が後退し、7日にかけ円高が進みました。ただし、週末には、米長期金利が大きく上昇し、日米の金利差拡大を反映した円売り・ドル買いが優勢となりました。円は、対ドルでは102台後半、対ユーロでは115円台前半で取引を終えました。
<商品>
原油先物価格は、45.88ドルと前週末比で上昇しました。石油輸出国機構(OPEC)の非公式会合で、主要産油国による生産調整に向けた話し合いが行われるとの期待が相場を支えました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。


3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。
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