先週のマーケットの振り返り(2016/6/6-6/10)【ウィークリー】
2016年6月13日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の株式市場は高安まちまちとなりました。週前半、堅調だった市場も、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感の高まりにより、投資家がリスク回避姿勢を強めたことから、週末に売られる展開となりました。米国株式市場では、NYダウが節目の18,000ドルを一時上回りましたが、週末終値は17,865ドルとなり、週間では小幅な上昇にとどまりました。欧州株式市場のドイツDAX指数は、英国のEU離脱懸念から、前週末比で大幅に下落しました。中国株式市場では、端午節の連休を前にした手じまい売りから、上海総合指数が前週末比小幅安で終了しました。日経平均株価も、海外株式市場の下落や円高地合いを受けて、前週末比小幅下落しました。
<債券>
日米欧の金利は一段と低下しました。米国の早期利上げ観測が後退していたところに、英国のEU離脱を巡る不透明感が加わり、世界経済の先行きへの警戒感から安全資産である債券に買いが入りました。米国10年国債利回りは、1.640%で引け、約4か月ぶりの低水準となりました。ドイツ10年国債の利回りは0.020%に低下し、過去最低水準を更新しました。日本の10年国債利回りも▲0.140%に低下し、過去最低水準を更新しました。
<為替>
円相場は、英国のEU離脱を巡る不透明感から、対ユーロで前週末比続伸し、120.38円で取引を終えました。およそ3年ぶりの円高水準となりました。一方、前週に急伸していた対ドルでは小幅な円安となり、106.97円で引けました。ユーロは対ドルで、約1%下落しました。
<商品>
原油先物価格は、49.07ドルと前週末比で小幅上昇しました。一時51ドル台まで上昇していましたが、週末にかけて投資家のリスク回避姿勢が強まり、上げ幅を縮めました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。


3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。
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