先週のマーケットの振り返り(2016/4/25-4/29)【ウィークリー】
2016年5月2日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の株式市場は概ね下落しました。日銀が期待された金融緩和を行わなかったことを背景に、市場心理が冷え込みました。米国株式市場では、NYダウが17,773.64ドルとなり、前週末の18,000台から反落しました。ドイツDAX指数も、ユーロが対ドルで上昇したことなどを受け3%超下落しました。中国株式市場でも、上海総合指数が心理的な節目の3,000ポイントを割り込んだまま取引を終了しました。日本の株式市場は、28日に日銀が金融政策決定会合で追加緩和を見送ったことで、市場参加者から失望売りが出て急落しました。日経平均株価は16666.05円となり、前週末比▲5%超の大幅下落となりました。
<債券>
米国10年国債利回りは1-3月期の米国内総生産(GDP)速報値の伸びが市場の予想を下回ったことや米国株式相場が下落したことから、1.833%に、前週末比で低下しました。一方、ドイツ10年国債利回りは原油価格が続伸したことなどを受けて、0.271%にやや上昇しました。日本の10年国債利回りも▲0.075%と、週間でやや上昇しました。日銀の金融政策発表の前日に、持ち高整理の売りが出たことが金利上昇の要因となりました。日銀の金融政策発表後は株価が急落したため、利回りが低下しました。
<為替>
円相場は、日銀の追加緩和の見送りにより円買いが勢いづいたことで、対ドルで約1年半ぶりの高値に急伸しました。円は対ドルで106円台に、対ユーロでは121円台に、大幅に上昇しました。
<商品>
原油先物価格は、前週の43ドル台から45ドル台に上昇し、約5カ月ぶりの高値を付けました。原油の供給過剰が年後半に向けて緩やかに解消に向かうとの見方が強まりました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆4/28米国の金融政策(2016年4月)
利上げペースが緩やかなものになることを再確認

☆4/28日銀の金融政策(2016年4月)
「量、質、金利」の現状維持だが緩和期待は継続

3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。
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