先週のマーケットの振り返り(2016/4/18-4/22)【ウィークリー】
2016年4月25日
1. 先週の市場動向

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
先週の市場の振り返り
<株式>
世界の多くの株式市場は上昇しました。原油価格が引続き上昇したことで、市場心理が改善し、運用リスクを取りに行く投資家が増えたことが背景です。米株式市場でNYダウは節目の18,000ドル台を回復し、昨年5月の過去最高値に近づきました。ドイツDAX指数も、3%超上昇しました。一方、中国株式市場では、上海総合指数が上値の重さから大幅に反落し、心理的な節目の3,000ポイントを割り込んで取引を終了しました。日本の株式市場では、日経平均株価が大幅に上昇し、2月以来の高値を付けました。日銀の金融政策決定会合を控えて追加緩和期待が高まりました。
<債券>
日米欧の債券利回りは上昇しました。原油価格の上昇で投資家のリスク回避姿勢が後退し、安全資産の債券が売られました。米国10年債利回りは1.888%と、約1ヵ月ぶりの水準に上昇しました。同様にドイツ10年国債の利回りも0.231%に上昇しました。日本の10年国債利回りは▲0.110%に小幅上昇しました。債券需給が引き締まっていることが金利上昇の抑制要因となりました。
<為替>
円相場は、リスク回避などで進んだ急激な円高の巻き戻しが入り、対ドル、対ユーロで下落しました。市場では、日銀が金融政策決定会合で追加緩和に動くとの観測が強まりました。円は対ドルで111円台に、対ユーロでは125円台に下落しました。
<商品>
原油先物価格は、前週の40ドル台から43ドル台に上昇しました。主要産油国は生産量凍結で合意できませんでしたが、原油の供給過剰が年後半に向けて緩やかに解消に向かうとの見方が強まりました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」を参照。
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆4/19最近の指標から見る中国経済(2016年4月)
景気減速傾向にいったん歯止め

☆4/21トルコの金融政策(2016年4月)
金利誘導レンジの上限を引き下げ

3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。
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