先週のマーケットの振り返り(2016/3/21-3/25)【ウィークリー】
2016年3月28日
1. 先週の市場動向

先週の市場の振り返り
■株式
欧米の株式市場は下落しました。複数の米連邦準備理事会(FRB)高官による早期の利上げを示唆する発言が嫌気されたこと、原油価格の上昇が一服したことなどが下落の要因でした。NYダウは、22日(火)に取引時間中の年初来高値を更新したことで高値警戒感が強まったことも、下落要因となりました。DAX指数は22日に、ブリュッセルの連続爆破テロにより一時下落したものの、ドイツのIfo企業景況感が予想を上回ったこともあり、影響は限定的でした。25日(金)は欧米市場は休場でした。
中国の株式市場は、減税などへの政策期待が強まり、上昇しました。日本の株式市場は、円がドルに対して下落したことが材料視され、上昇しました。
■債券
米国債の利回りは上昇しました。複数のFRB高官が早期利上げを示唆したことで、前週の利上げ時期の後退観測を背景とした国債利回り低下が巻き戻されたことが主な要因でした。ドイツ国債は、ブリュッセルで起きた連続爆破テロを受け、リスク回避の動きが強まり、利回りが低下しました。日本の10年国債の利回りは、▲0.1%前後でほぼ横ばいの動きでした。
■為替
ドルは円やユーロに対して上昇しました。複数のFRB高官が早期利上げを示唆したことが主な要因です。円は対ドルで3月16日以来の113円台に下落し、ユーロに対しても126円台に下落しました。
■商品
原油価格はほぼ横ばいの動きでした。米原油在庫の縮小観測などから週前半に上昇したものの、23日(水)に公表された米原油在庫が大幅に増加し、原油の供給過剰観測が強まり、上昇幅が縮小しました。

2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆3/23【最近の指標から見る中国経済(2016年3月)】 景気減速が続き、金融・財政政策強化の期待が拡大

☆3/24【最近の指標から見るブラジル経済(2016年3月)】物価上昇率が低下、消費者信頼感が改善

3. 今週の主な注目材料
