先週のマーケットの振り返り(2015/8/17-8/21)【ウィークリー】
2015年8月24日
1. 先週の市場動向

(出所)データはBloomberg L.P.
先週の市場の振り返り
■株式
米国などの世界の主要株式市場は下落しました。中国の株価下落、および原油や資源価格の下落を受け、新興国経済の減速懸念が広がりました。中国では、一連の株価下支え策の早期解除への懸念から、株価が下落するなか、21日公表の財新製造業PMIが予想を下回ると、株価は一段安となりました。米国では、景気先行指数が予想外に低下し、米国の景気の先行きにも不安が広がりました。
■債券
米国やドイツの国債利回りは低下しました。世界的な景気減速懸念が強まったことに加え、原油や資源価格の下落から投資家のリスク回避的な動きが強まったことやインフレ期待が低下したことが要因です。19日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の内容により、米国の利上げ観測が後退したことも米国債の利回り低下に影響しました。また、ギリシャの総選挙実施の報道も、相対的に安全度が高いとされるドイツ国債の利回り低下に影響しました。
■為替
ドル円は、ドルが下落しました。投資家のリスク回避的な動きの強まりや米国の利上げ観測の後退がドル安円高の要因です。
ユーロ円は、ユーロが上昇しました。米国の利上げ観測の後退から、ユーロを買い戻す動きが強まり、ドルや円に対して上昇しました。
■商品
原油価格は、下落しました。中国の景気減速懸念の強まりや米国の原油在庫の増加から、需給悪化懸念が強まりました。原油価格は21日に一時、1バレル40ドルを下回り、6年5カ月ぶりの安値を付けました。

(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」参照
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆8/17【日本の4-6月期GDPはマイナス成長、年後半は回復へ】

☆8/20【最近の指標から見るインド経済(2015年8月)】利下げが景気を下支え

3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。