ホームマーケット週次・月次市場情報先週のマーケットの振り返り(2014/8/18-8/22)【ウィークリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

先週のマーケットの振り返り(2014/8/18-8/22)【ウィークリー】

2014年8月25日

1. 先週の市場動向

(出所)データはBloomberg

先週の市場の振り返り

■株式

 米国株は、上昇しました。週初は、ウクライナ情勢の緊張緩和期待が高まり、株価は上昇しました。週半ば以降も、米国の住宅関連指標や企業業績の予想以上の改善を受け、株価の上昇は続きました。水曜日公表のFOMC議事録や金曜日のジャクソンホールにおけるFRB議長講演では、利上げの前倒し観測も浮上したものの、金利の上昇ペースは緩やかとなる見通しなどから、株価への影響は限定的でした。
 日本株は、上昇しました。米国株が上昇基調となったことに加え、ドル高円安傾向が強まったことなどから、上昇しました。

■債券

 米国債は、利回りが上昇しました。週初から、ウクライナ情勢の緊張緩和期待が高まったほか、水曜日のFOMC議事録公表にかけて、利上げ時期が前倒しされる可能性が意識されました。しかし、そのほかにも地政学リスクが存在し、欧州の低金利傾向も顕著ななか、比較的安全かつ利回りの確保できる米国債への需要はなお根強いとの見方もあり、利回りの上昇は限定的に留まりました。
 ドイツ国債は、利回りが上昇しました。ウクライナ情勢の緊張緩和期待が浮上し、10年債利回りは一時1%を上回りました。しかし、その後は外交交渉の一方でウクライナ東部での衝突が続いたほか、欧州のPMIも予想を下回り、週末にかけてドイツ国債はやや買い戻されました。

■為替

 ドル円は、ドルが上昇しました。米国の雇用、住宅市場の回復などから、利上げの前倒し観測が強まり、ドル高円安となりました。金曜日のFRB議長講演後に、ドルは一時約4カ月ぶりに104円台となりました。
 ユーロ円は、ユーロが小幅に上昇しました。ユーロは週後半に、ドルに連れる格好で上昇しましたが、ユーロ圏景気に対する懸念が根強いことなどから、小幅な上昇に留まりました。

■商品

 原油価格は、下落しました。米原油在庫の水準は予想以上に減少していたものの、間もなく北半球の夏の需要期を終え、需給が緩和する見通しもあり、売りが優勢となりました。

(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」参照

☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」

☆8/20 【最近の指標から見るインド経済(2014年8月)】景気は輸出拡大と経済構造改革により堅調

☆8/21 【最近の指標から見る中国経済(2014年8月)】回復が一旦足踏み、景気支援策の拡充期待も

3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。

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