先週のマーケットの振り返り(2014/8/4-8/8)【ウィークリー】
2014年8月11日
1. 先週の市場動向

(出所)データはBloomberg
先週の市場の振り返り
■株式
米国株は、小幅に上昇しました。週半ばにかけ、ロシアが米欧への報復制裁措置を発表し、ウクライナ国境付近へ軍隊を展開したことなどから株価は下落しました。このほか、イラク北部やガザ地区など、複数の地政学リスクが株安要因となりました。ただし、金曜日にはロシアが事態の鎮静化を模索しているとの報道や、ウクライナ国境付近から軍隊を撤収したとの報道が好感されて、株価は反発し、前週末との比較では小幅な上昇となりました。
日本株は、下落しました。週半ばまで、地政学リスクや円高傾向を懸念し、株価は下落しました。金曜日には、米大統領がイラク空爆を承認したとの報道を受けて市場のリスク回避の動きが強まり、株価は下げ幅を一段と広げました。
■債券
米国債は、利回りが低下しました。週半ばにロシアの米欧への報復制裁措置に関する報道が相次ぐなか、比較的安全と見られる米国債への需要が高まり、利回りが低下(債券価格は上昇)しました。
ドイツ国債は、利回りが低下しました。週半ばにロシアの米欧への報復制裁措置に関する報道が相次いだことに加え、イタリアの4-6月期GDPやドイツの6月の鉱工業生産が予想を下回ったことなどから、景気への懸念も高まり、利回りが低下(債券価格は上昇)しました。
■為替
ドル円は、ドルが下落しました。地政学リスクが高まったこと、米金利が低下したことなどを背景に、ドル安円高となりました。
ユーロ円は、ユーロが下落しました。東欧・中東の地政学リスクが高まったことに加え、経済指標の軟調さなども意識され、ユーロ安円高となりました。
■商品
原油価格は、ほぼ横ばいでした。夏場の燃料需要期の終了をにらみ、在庫に懸念が無いことなどが上値を抑えました。一方、イラク過激派の活発な動きや米国の同国への空爆承認などが下値を支えました。

(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」参照
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆8/6 【中国株式市場の動向について】景気刺激策と国有企業改革に期待し上昇

☆8/7 【欧米株式市場の最近の動向】今後は企業業績の拡大に沿い堅調な推移へ

3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。