【ウィークリー No.316】先週のマーケットの振り返り(2014/6/23-6/27)
2014年6月30日
1. 先週の市場動向

(出所)データはBloomberg
先週の市場の振り返り
■株式
米国株は、下落しました。週前半にシリアがイラクの反政府勢力を空爆したとの報道をきっかけに値を下げました。週半ばに、住宅関連指標の改善などの好材料はあったものの、1-3月期GDP確報値の大幅な下方修正などを背景に、景気の先行き不透明感がくすぶり、株価の上値を抑えました。
日本株は、下落しました。3月期決算企業の株主総会が集中する週でもあり、週初から週半ばは一進一退となりました。週後半は、為替市場で101円前半までドル安が進み、株価は下落しました。
■債券
米国債は、利回りが低下しました(債券価格は上昇)。週前半のイラク情勢の混乱の報道後は、米国債への買いが強まり、利回りが低下しました。週半ばの1-3月期GDP確報値の大幅な下方修正も、利回り低下を後押ししました。
ドイツ国債は、利回りが低下しました(債券価格は上昇)。週前半は一進一退だったものの、週半ばからはイラク情勢の混乱や米GDPの下方修正などが利回りの低下要因となりました。
■為替
ドル円は、ドルが下落しました。週半ばまでは、102円を挟んだ狭いレンジでの一進一退となりました。週後半は米国債利回りが低下し、地政学リスクもくすぶるなか、ドルは一時約5週ぶりに101円前半まで下落しました。
ユーロ円は、ユーロが小幅に下落しました。週後半は欧米の国債利回りの低下や地政学リスクなどが嫌気され、ユーロは対円で小幅に下落しました。
■商品
原油価格は、下落しました。イラク情勢の混乱は南部の主要な油田に及んでおらず、むしろ価格上昇で各企業が増産に動く可能性もあるとの見方から、利益確定売りが優勢となりました。

(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」参照
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆6/23 【アジア・オセアニア株式市場】~世界の投信マネーが流入超過に~

☆6/25 【日米の株式市場の動向と見通し】

3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。