ホームマーケット週次・月次市場情報【ウィークリー No.313】先週のマーケットの振り返り(2014/6/2-6/6)/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

【ウィークリー No.313】先週のマーケットの振り返り(2014/6/2-6/6)

2014年6月9日

1. 先週の市場動向

(出所)データはBloomberg

先週の市場の振り返り

■株式

 米国株は、上昇しました。週前半は一進一退となりました。木曜日には、ECBが利下げやマイナス金利、新たな融資措置など、異例の緩和措置を決定したことを好感し、株価は上昇しました。金曜日の雇用統計では、非農業部門雇用者数が20万人以上の増加を続けたことなどから、株価は一段高となり、NYダウは史上最高値を更新しました。
 日本株は、大幅に上昇しました。週前半は緩やかな円安が進んだこと、中国の製造業景況感指数が予想以上に回復したことなどが好感され、株価は大幅に上昇しました。週半ば以降は、ECB理事会や米雇用統計の発表を控え、利益確定の売りもあり、株価は一進一退となりました。

■債券

 米国債は、債券価格が下落しました(利回りは上昇)。週前半から、ISM製造業景況感指数が堅調だったことなどから、債券価格は下落(利回りは上昇)しました。週半ばから後半は、ECB理事会や米雇用統計を控えて、一進一退となりました。なお、雇用統計の結果は概ね市場の予想通りであり、債券価格への影響は限定的でした。
 ドイツ国債は、債券価格がほぼ変わらずでした(利回りは横ばい)。週前半から米経済指標の改善などを背景に、債券価格は下落(利回りは上昇)しました。ただし、週後半はECBが利下げやマイナス金利、新たな融資措置など、異例の緩和措置を発表したことを好感して、債券価格は上昇(利回りは低下)し、週前半の価格下落分を取り戻しました。

■為替

 ドル円は、ドルが上昇しました。米国債利回りが上昇に転じたことなどがドル高要因となりました。
 ユーロ円は、ユーロが上昇しました。週前半は、米欧の国債利回りの低下に歯止めがかかったことなどから、ユーロが上昇しました。ECB理事会後は、対円で一進一退となりました。

■商品

 原油価格は、ほぼ横ばいでした。11日のOPEC総会を前に増産観測が浮上し、上値は抑えられました。一方、ECBによる追加緩和や米雇用の回復が実需の拡大期待を強め、下値を支える要因となりました。

(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」参照

☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」

☆6/5 【米国のISM景況感指数(5月)】~景況感の改善が継続~

☆6/6 【ユーロ圏の金融政策(6月)】~マイナス金利などの追加緩和策を発表~

3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。

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