【ウィークリー No.310】先週のマーケットの振り返り(2014/5/12-5/16)
2014年5月19日
1. 先週の市場動向
(出所)データはBloomberg
先週の市場の振り返り
■株式
米国株は、下落しました。週前半は、底堅い企業決算やM&A(企業の合併・買収)などを好感して最高値の更新が続きました。しかし、週半ばから後半はユーロ圏1-3月期GDPやウォルマートの利益見通しが予想を下回ったことなどを材料に、利益確定の売りが優勢となりました。
日本株は、下落しました。週前半は米国株の最高値更新などを受けて上昇したものの、週半ばから後半はドル安円高のなか、日本株も下落へと転じました。
■債券
米国債は、債券価格が上昇しました(利回りは低下)。週半ばにかけて、ユーロ圏の追加緩和観測が高まり、米国の債券価格もこれにつれて上昇しました。足元の賃金上昇ペースが緩慢なことに加え、物価上昇も食品など一部に留まっていることなどから、債券価格は約6カ月ぶりの水準まで上昇しました(利回りは低下)。
ドイツ国債は、債券価格が上昇しました(利回りは低下)。週前半からユーロ圏の金融緩和観測が高まったほか、15日発表のユーロ圏1-3月期GDPが予想を下回ったことなどが材料となりました。ドイツ10年国債は一時、約1年ぶりの価格まで上昇しました(利回りは低下)。
■為替
ドル円は、ドルが小幅に下落しました。週前半は、米国株が上昇するなか、ドルも小幅に上昇しました。ただし、週半ば以降はユーロ圏の金融緩和観測の高まりなどを受けて、米金利も低下するなか、ドル安円高となりました。ドルは週を通じて上値の重い展開でした。
ユーロ円は、ユーロが下落しました。週半ば以降はユーロ圏の追加緩和観測が高まったほか、1-3月期GDPが市場予想を下回ったこともあり、週後半にかけてユーロ安円高が続きました。
■商品
原油価格は、上昇しました。週前半から在庫減少観測が浮上したほか、週後半はウクライナ情勢も意識され、原油価格は上昇しました。また、リビアの反政府運動が再活発化したとの報道も価格上昇につながりました。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー
☆は下の「グラフ・図表」参照
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆5/15 【日本のGDP成長率(1-3月期)】~設備投資が市場予想を上回る~
☆5/16 【米国の債券市場の最近の動向】~低金利政策維持の見込みから利回り低下~
3. 今週の主な注目材料
※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。