ホームマーケット週次・月次市場情報【ウィークリー No.308】先週のマーケットの振り返り(2014/4/28-5/2)/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

【ウィークリー No.308】先週のマーケットの振り返り(2014/4/28-5/2)

2014年5月7日

1. 先週の市場動向

(出所)データはBloomberg

先週の市場の振り返り

■株式

 米国株は、上昇しました。週前半から半ばは、EUの対ロシア追加制裁が想定よりも厳しくなかったことや、4月ADP雇用統計が良好だったことなどから、株価は上昇しました。週後半は、ウクライナ政府と親ロシア派武装集団の衝突が激化し、利益確定の売りが優勢となりました。4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想以上に増加したものの、労働参加率の低下や賃金上昇の抑制などが懸念され、発表後の株価はやや軟調でした。
 日本株は、小幅に上昇しました。週前半は、ウクライナ情勢への懸念などから、株価は下落しました。しかし、週後半は、米国のADP雇用統計の堅調さや欧米の株高傾向を背景に、株価は上昇しました。

■債券

 米国債は、債券価格が上昇しました(利回りは低下)。週前半はFOMCを控え、一進一退となりました。週半ば以降はFRBが低金利を相当な期間、維持する方針を示したこと、米1-3月期GDPの伸びが予想を下回ったこと、ウクライナ情勢が緊迫したことなどが要因となり、債券価格は上昇しました(利回りは低下)。
 ドイツ国債は、債券価格が小幅に上昇(利回りは低下)しました。週前半は、米FOMCを控えて一進一退となりました。週半ば以降はFRBが低金利を相当な期間、維持する方針を示したこと、ウクライナ情勢が緊迫したことなどが要因となり、債券価格は上昇しました(利回りは低下)。

■為替

 ドル円は、前週末からほぼ横ばいでした。週前半は、米株高などを背景にドル高円安が進みました。しかし、週半ば以降は、株高が一服し、金利が低下したことから、ドルの上値は抑えられました。金曜日の雇用統計が発表された直後にドルは約1カ月ぶりとなる103円台まで一時上昇したものの、その後はウクライナ情勢の緊迫化などを背景に、ドルは下落しました。
 ユーロ円は、ユーロが小幅に上昇しました。週前半は、欧州株の上昇などを背景にユーロ高円安が進みました。しかし、週半ばから後半はウクライナ情勢の緊迫化などを受け、ユーロの上値は限定的となりました。

■商品

 原油価格は、下落しました。週半ばに発表された米国の在庫が過去最高水準まで積みあがったほか、1-3月期米GDPの伸びも予想に届かなかったことで売りが優勢となり、約1か月ぶりに1バレル=100ドルを割り込みました。

(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」参照

☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」

☆4/30 【日本の金融政策(4月30日)】~物価見通しを概ね維持~

☆5/1 【米国の金融政策(4月)】~QE縮小を継続、資産購入額は450億米ドルへ減額~

3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。

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