【ウィークリー No.307】先週のマーケットの振り返り(2014/4/21-4/25)
2014年4月28日
1. 先週の市場動向
(出所)データはBloomberg
先週の市場の振り返り
■株式
米国株は、小幅に下落しました。週前半は、前週までに発表された企業決算が良好だったこともあり、株価は緩やかに上昇しました。ただし、週半ばは、ウクライナ政府による親ロシア派武装集団の強制排除の報道に加え、3月の新築住宅販売も振るわず、上値は抑えられました。週後半も、アップル、マイクロソフト、キャタピラーなどの決算が概ね良好でしたが、利益確定の売りが優勢となり、株価は下落しました。
日本株は、小幅に下落しました。週前半から、企業決算やウクライナ情勢を見極めようという気分が強く、株価は前週終値を挟み、一進一退となりました。一方、週後半は日米首脳がTPPの大筋合意に至らなかったこと、ウクライナ情勢が緊迫したこと、ドル円相場がやや円高に振れたことなどから、株価は小幅に下落しました。
■債券
米国債は、債券価格が上昇しました(利回りは低下)。週前半は、企業決算やウクライナ情勢をにらみながらの一進一退でした。週半ば以降は株安傾向やウクライナ情勢が安全資産の需要が高まる要因となり、債券価格は上昇しました(利回りは低下)。
ドイツ国債は、債券価格が上昇(利回りは低下)となりました。週前半は、大幅な株高を受けて、債券価格は下落(利回りは上昇)しました。ただし、週後半はウクライナ情勢への警戒などから、債券価格が上昇(利回りは低下)しました。
■為替
ドル円は、ドルが小幅に下落しました。週前半から半ばは、米企業決算が概ね良好なこと、2年債利回りが2011年以来の水準に上昇したことなどを背景に、ドルは上昇しました。ただし、週後半はウクライナ情勢の緊迫化を受けてリスク回避姿勢が強まったことなどから、ドルは下落しました。
ユーロ円は、ユーロが小幅に下落しました。週前半は、米欧の株高傾向などからユーロは上昇しました。ただし、週後半はウクライナ情勢を受けてリスク回避姿勢が強まったことなどから、ユーロは下落しました。
■商品
原油価格は、下落しました。3月中旬からウクライナ情勢を背景に上昇傾向となっていましたが、米国での在庫増加観測は強く、売りが優勢となりました。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー
☆は下の「グラフ・図表」参照
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆4/24 【最近の指標から見る米国経済(2014年4月)】
☆4/25 【最近の指標から見る豪州経済(2014年4月)】
3. 今週の主な注目材料
※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。