ホームマーケット週次・月次市場情報【ウィークリー No.304】先週のマーケットの振り返り(2014/3/31-4/4)/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

【ウィークリー No.304】先週のマーケットの振り返り(2014/3/31-4/4)

2014年4月7日

1. 先週の市場動向

(出所)データはBloomberg

先週の市場の振り返り

■株式

 米国株は、小幅に上昇しました。週前半は、イエレンFRB議長が当面の金融緩和継続の必要性に言及したことなどを好感し、株価は上昇しました。金曜日発表の3月雇用統計は、概ね市場が予想したとおりの改善となったほか、1月と2月分の結果が上方修正され、発表直後の株価はこれを好感しました。しかし、1-3月期の企業決算の発表を前に、一部の銘柄では利益確定の売りが優勢となり、株価はその日の引けにかけて上昇幅を縮小させました。
 日本株は、上昇しました。週前半から、イエレンFRB議長の発言を好感した米国株の上昇や円安の影響により、株価は上昇しました。米雇用統計の発表を控え、週末にかけては様子見となったものの、ドル円相場が約2カ月半ぶりの円安水準となったことなどが、下支え要因となりました。

■債券

 米国債は、一進一退となりました。週初から週央にかけては、米国株の上昇などを受けて安全資産の需要が後退し、債券価格が下落しました(利回りは上昇)。ただし、金曜日に米雇用統計が発表された後は、概ね良好な指標の結果にも関わらず米国株が売られる展開となり、米国債がリスク回避的に買われ、債券価格は上昇しました(利回りは低下)。
 ドイツ国債は、一進一退となりました。週初から週半ばは、ウクライナ情勢の緊張の後退などを受けて安全資産の需要が後退し、債券価格が下落しました(利回りは上昇)。週後半は、3日のECB理事会で量的緩和が検討されたことを受けて、ドイツをはじめとした欧州各国の国債が幅広く買われ、債券価格は上昇しました(利回りは低下)。

■為替

 ドル円は、ドルが上昇しました。週前半から週半ばは、イエレンFRB議長が当面の金融緩和継続の必要性に言及したことなどから、ドルが上昇しました。週後半には、約2カ月半ぶりのドル高円安となる104円前半まで一時円安が進みました。ただし、週末にかけて株価が下落するに伴い、ドルも上昇幅を縮小させました。
 ユーロ円は、ユーロが小幅に上昇しました。週前半から週半ばは、米欧の株高傾向やウクライナ情勢の緊張の後退などを背景にリスクを取る動きが強まり、ユーロが上昇しました。しかし、週後半はECB理事会で量的緩和が検討されたことなどを背景にユーロが下落し、前週末との比較では小幅な値動きに留まりました。

■商品

 原油価格は、小幅に下落しました。リビアから欧州への原油供給が増加するとの期待に加え、米国での在庫増加観測などを背景に、下落しました。

(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー

☆は下の「グラフ・図表」参照

☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」

☆4/1 【オーストラリアの金融政策(4月)】~政策金利を据え置き、最近の豪ドル上昇へのけん制も控えめ~

☆4/3 【ブラジルの金融政策(4月)】~9会合連続で政策金利を引き上げ~

3. 今週の主な注目材料

※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。

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