【ウィークリー No.295】先週のマーケットの振り返り(2014/1/27-1/31)
2014年2月3日
1. 先週の市場動向
(出所)データはBloomberg
先週の市場の振り返り
■株式
米国株は、下落しました。週前半は一進一退の動きとなりました。週央から週後半にかけては、一部企業の2013年10-12月期決算が市場予想を上回ったことなどにより株価が上昇する局面があったものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的金融緩和策(QE3)の縮小継続が決定されたことで、新興国に対する懸念が再燃したことなどにより、株価は下落しました。
日本株は、下落しました。週前半は、新興国の金融市場に対する懸念や、為替市場で円が対ドルで一時101円台まで急伸したことなどにより、株価は下落しました。週央から週後半にかけては、トルコの政策金利の大幅な引き上げなどにより投資家のリスク回避姿勢が後退し、株価が上昇する局面があったものの、FOMCでQE3の縮小継続が決定されたことなどにより、株価は下落しました。
■債券
米国債は、債券価格が上昇(利回りは低下)しました。週前半は、FOMCでQE3縮小が継続されるとの見方が強まったことなどにより、債券価格は下落(利回りは上昇)しました。週央から週後半にかけては、新興国の金融市場に対する懸念から投資家のリスク回避姿勢が強まったことなどにより、債券価格は週前半の下落分を打ち消して上昇(利回りは低下)しました。
ドイツ国債は、前週末比ほぼ横ばいとなりました。週前半から週央にかけては、Ifo景況感指数市場予想を上回って上昇したことなどにより、債券価格は下落(利回りは上昇)しました。週後半は、ドイツの消費者物価指数の上昇率が低水準にとどまり、欧州中央銀行(ECB)による追加金融緩和に対する観測が強まったことなどにより、債券価格は上昇(利回りは低下)しました。
■為替
ドル円は、円が上昇しました。週前半は、米国の消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことや、米国の一部企業の2013年10-12月期決算が市場予想を上回ったことなどにより、ドルが買われ円は下落しました。週央から週後半にかけては、新興国の金融市場に対する懸念から投資家のリスク回避姿勢が強まったことなどにより、円は週前半の下落分を打ち消して上昇しました。
ユーロ円は、円が上昇しました。週前半は、ドイツのIfo景況感指数が市場予想を上回って上昇したことなどにより、ユーロが買われ円は下落しました。週央から週後半にかけては、ユーロ圏の消費者物価指数(速報値)の上昇率が市場予想に反して鈍化し、ECBによる追加金融緩和に対する観測が強まったことなどにより、ユーロが売られ円は週前半の下落分を打ち消して上昇しました。
■商品
原油価格は、上昇しました。週前半は、米国の消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことなどにより、原油価格は上昇しました。週央から週後半にかけては、米国の2013年10-12月期のGDPで個人消費の堅調さが確認されたことなどにより、原油価格は小幅に上昇しました。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー
☆は下の「グラフ・図表」参照
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆1/27【アルゼンチンペソの下落と主要な金融市場の動向】
☆1/29【トルコの金融政策について】~臨時会合で政策金利を大幅に引き上げ~
3. 今週の主な注目材料
※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。