【ウィークリー No.292】先週のマーケットの振り返り(2014/1/6-1/10)
2014年1月14日
1. 先週の市場動向
(出所)データはBloomberg
先週の市場の振り返り
■株式
米国株は、下落しました。週前半は、米国の貿易赤字がアジア向けなどの輸出の増加などから大幅に減少し、輸出関連企業を中心に企業業績の改善に対する期待が強まったことなどにより、株価は上昇しました。週央から週後半ににかけては、12月17日~18日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表され、量的金融緩和策(QE3)の縮小ペースが加速するとの見方が強まったことなどにより、株価は週前半までの上昇分を打ち消して下落しました。
日本株は、下落しました。週前半は、為替市場で円安の進行が一服したことや、中国の製造業購買担当者景況感指数(PMI)が低下したことなどにより、株価は下落しました。週央から週後半にかけては、為替市場で円が弱含んだことなどにより、株価は小幅に上昇しました。
■債券
米国債は、債券価格が上昇(利回りは低下)しました。週前半から週央にかけては、一進一退の動きとなりました。週後半は、非農業部門の雇用者数が市場予想を大幅に下回ったことなどにより、債券価格は上昇(利回りは低下)しました。
ドイツ国債は、債券価格が上昇(利回りは低下)しました。週前半から週央にかけては、ドイツのインフレ率が市場予想を下回ったことなどにより、債券価格は上昇(利回りは低下)しました。週後半は、米国の非農業部門の雇用者数が市場予想を大幅に下回ったことなどにより、債券価格は上昇(利回りは低下)しました。
■為替
ドル円は、円が上昇しました。週前半から週央にかけては、一進一退の動きとなりました。週後半は、米国の非農業部門の雇用者数が市場予想を大幅に下回ったことなどにより、ドルが売られ円は上昇しました。
ユーロ円は、前週末比ほぼ横ばいとなりました。欧州中央銀行(ECB)が定例理事会で低金利政策を維持する姿勢を強調したものの、市場の大きな変動要因とはならなかったことなどにより、ユーロ円は前週末比ほぼ横ばいとなりました。
■商品
原油価格は、下落しました。週前半から週央にかけては、石油製品の在庫が大きく増加したことなどにより、原油価格は下落しました。週後半は、米国の非農業部門の雇用者数が市場予想を大幅に下回ったことから、QE3の縮小ペースが鈍化するとの見方が強まったことなどにより、週末に原油価格は反発しました。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2.先週のマーケット・デイリー/ウィークリー
☆は下の「グラフ・図表」参照
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
☆1/7【米国のISM景況感指数(2013年12月)】~今後の生産活動の改善を示唆~
☆1/8【最近の指標から見る日本経済(2014年1月)】
3. 今週の主な注目材料
※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。