【ウィークリー No.291】先週のマーケットの振り返り(2013/12/30-2014/1/3)
2014年1月6日
1. 先週の市場動向
(出所)データはBloomberg
先週の市場の振り返り
■株式
米国株は、小幅に下落しました。週前半は、米国経済の底堅さなどを好感して上昇しました。12月31日にNYダウは過去最高値を更新し、通年での上昇率は約27%となりました。しかし、新年に入ると、12月後半の株価上昇の反動などから利益確定の売りが優勢となり、前週末比ではほぼ変わらずの水準で引けました。
日本株は、上昇しました。取引日は大納会であった週初30日のみでしたが、105円前後までドル高円安が進行したことなどから、年初来高値を更新して年を終えました。日経平均株価の通年での上昇率は約57%となりました。
■債券
米国債は、債券価格が小幅に上昇(利回りは低下)しました。週初は、前週までに10年国債利回りが約2年ぶりに3%まで上昇していたことから買いが入り、債券価格は上昇(利回りは低下)しました。週央には堅調な消費者信頼感や住宅関連の経済指標から、債券価格が下落(利回りは上昇)する局面もありました。しかし、週後半には3%台の利回りを見直す動きから債券は再び買われ、前週末比では債券価格は小幅に上昇(利回りは低下)しました。
ドイツ国債は、債券価格が上昇(利回りは低下)しました。週を通じて債券価格は一進一退となりました。ユーロ圏経済の見通しが改善するなか、取引時間中には利回りが2%近くまで押し上げられる(債券が売られる)局面もありました。しかし、同水準付近での買いは根強く、前週末比では債券価格は上昇(利回りは低下)しました。
■為替
ドル円は、円が小幅に上昇しました。週前半は、105円付近での一進一退となりました。その後、一時は2008年10月以来となる105円40銭付近までドルが上昇したものの、年始の米独の株式市場が下落して始まるなか、週後半にはリスクを回避する動きから円が買われ、前週末比では小幅なドル安円高となりました。
ユーロ円は、円が上昇しました。週前半は、ドラギECB総裁が追加緩和に慎重な姿勢を見せたことなどからユーロが一時は145円台まで上昇しました。しかし、年始以降は、ユーロはすでに2013年中に最も上昇した主要通貨となったことから、目先での一段高は期待しにくいとの見方が強まってユーロが売られ、前週末比ではユーロ安円高となりました。
■商品
原油価格は、大幅に下落しました。米国の原油在庫がこの時期としては過去最高に近い水準に積み上がったことや、昨年12月中の価格上昇の反動もあり、週を通じて売りが優勢となりました。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
2. 今週の主な注目材料
※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。