インドで世界初のダイヤモンド先物取引所がスタート！【アジア・オセアニア豆知識】

2017年9月21日

世界の四大宝石のひとつであるダイヤモンド。先月8月28日に、インドで世界初のダイヤモンド先物取引所での取引が開始されました。インドはダイヤモンドの加工産業が発達しており、研磨およびカットされたダイヤモンドの世界最大の生産国であり、輸出国でもあります。

ダイヤモンドの原石を研磨し、世界各国へ輸出するインド

インドでは、世界の約9割のダイヤモンドが研磨されています。同国は 1年間（2016年4月～2017年3月）で約1億5,300万カラットにのぼる原石を輸入し、輸入した原石をダイヤモンド加工業者が研磨し、世界各国へ輸出 しています。現在、インドでは「宝石・宝飾品」が最大輸出品目となっており、国別でみても、世界最大のダイヤモンド輸出国となっています。

インドのダイヤモンド加工業者は、ダイヤモンドの在庫を保有することによる価格リスクをヘッジできる「先物」へのニーズが高かったようです。先物取引が開始されたことにより、インドにおけるダイヤモンド加工産業のさらなる発展が期待されます。