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中国の出生数には干支が関係!?【アジア・オセアニア豆知識】

2016年10月31日

日本では数字の“4”や“9”、西洋では“13”が不吉な数字とされています。こうした迷信のようなものは世界各地に存在します。中国の場合では、干支を重んじる慣習が古くから残っており、特に出産に関しては、子供の干支を気に掛ける親が多く、中国の出生数に影響しているといわれます。中国での干支と出生数の関係について詳しく調べてみました。

未(ひつじ)年は不人気、出生数は減少!?

2015年の出生数は1,655万人となり、前年と比べて32万人の減少となりました。この 中国の出生数減少の背景には、干支が関係しているのでは といわれています。

2015年の干支は、“未年”でした。未はかわいらしい干支のイメージですが、 中国では大人しい印象から少し頼りないとされ、不人気な干支 としてとらえられているようです。そのため、「未年よりも、一年早い午(うま)年になんとか産んであげたい」という親心から、中国の病院の中には、出産に関する相談のラッシュが続いたそうです。

申(さる)年は打って変わり、縁起が良い!

さて、2016年の干支は“申年”です。 申は古来より、「賢くてかわいい」という印象から縁起の良いもの とされています。申年の影響からか、北京にある病院の産婦人科では予約が3割も増えたというニュースもありました。

中国の一人っ子政策が廃止されたことなどもあり、2016年の中国の出生数は昨年と比べて伸びると見込まれています。 赤ちゃんの誕生によって、たとえば、おじいちゃん、おばあちゃんが誕生祝などを奮発するというように、使うお金が多くなると考えられます。そのため、出生数が増えると消費は拡大すると予想され、経済にはプラスに働きます。申年の赤ちゃんの増加は、中国景気に良い影響を与えるかもしれませんね。

(注)各報道資料等を基に三井住友アセットマネジメント作成