キャッシュレス社会が進展するインド!【アジア・オセアニア豆知識】
2017年12月7日
2016年11月に発表された「高額紙幣の廃止」などを背景に、インドではキャッシュレス化が急速に進んでいます。インド政府は電子決済での支払いに対して割引をするなど「デジタル優遇」措置をとっており、国をあげてキャッシュレス社会の実現を後押ししているほか、海外企業もインドの電子決済市場に積極的に進出しています。
「高額紙幣の廃止」の影響で、インドのキャッシュレス化が進展
2016年11月にインドの市中流通額の約8割を占めていた「高額紙幣(500ルピー札と1,000ルピー札)の廃止」が発表されました。この政策は不正蓄財などのブラックマネーの一掃を目的とする一方で、電子決済の進展を目的としたものでもありました。政策発表後のクレジットカードやデビッドカードの発行数は増加し、電子決済も増加しつつあります。 キャッシュレス社会の進展はモディノミクス*ともシナジー効果を発揮 し、商取引の透明化や税収増など インド経済にとってプラスの効果 をもたらすことが期待されます。
*モディ政権の経済改革

海外企業も注目するインドの電子決済市場
インド経済の急成長分野のひとつとなっている インドのEC(エレクトロニックコマース)市場は 、2015年の230億米ドルから 2020年には1,000億米ドル超にまで拡大 すると予想されています。近年では海外の企業がインドの大手電子決済サービス企業に対して出資を決めたり、デジタル決済サービスを導入するなど、キャッシュレス社会に向け進展する インドの電子決済市場に注目が集まっています。
※個別銘柄に⾔及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
(出所)インド準備銀行、JETRO、各種報道等を基に三井住友アセットマネジメント作成
