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アジア・オセアニアは仕事がしやすい?~世界銀行ビジネス環境ランキング~【アジア・オセアニア豆知識】

2017年11月30日

2017年10月31日に世界銀行は「ビジネス環境の現状2018:雇用創出のための改革」のレポートを発表しました。この中のビジネス環境ランキングでは、アジア・オセアニアの各国・地域が上位を占め、昨年と比べて大幅にビジネス環境が改善した各国・地域でも、アジア・オセアニアが上位に位置するなど、良好なビジネス環境が示されました。

アジア・オセアニアのビジネス環境の改善が進む

世界銀行は、中小ビジネスを後押しする目的で、各国・地域の事業設立、資金調達や電力供給、税制、不動産登記等の10項目を分析し、年1回ランキング形式で発表しています。2018年版のランキング上位を見てみると、 1位:ニュージーランド2位:シンガポール 、3位:デンマーク、 4位:韓国5位:香港特別行政区 となっており、アジア・オセアニア地域が上位を占めました。また、昨年から大幅にビジネス環境が改善した上位の国・地域では、マラウイ、 ブルネイ・ダルサラーム国タイ 、コソボ、 インド 等となっており、同レポート中でもアジア(東・南アジア)・大洋州地域を中心に様々な改革が行われたことで、ビジネス環境が改善されてきていると指摘しています。

世界的にスタートアップ企業の誘致に関心が高まっていることもあり、各国・地域はビジネス環境の改善を進めています。シンガポールの場合には、 政府主導で新興企業の育成・誘致体制を整備 しており、起業家支援や新技術に寛容な規制の導入を進めています。また、インドでは2017年7月にGST(物品・サービス税)を導入し、州ごとに異なっていた間接税が1本化され、税務手続きが簡素化されたほか、外資規制の緩和を進めています。
今後もアジア・オセアニアで、規制改革や制度整備が行われ、ビジネス環境の改善が進むと見られます。