インターネットの普及で「消費のデジタル化」が進むインド!【アジア・オセアニア豆知識】
2017年11月2日
インド政府が推進する「デジタル・インディア計画」等を背景に、インドではインターネットの普及が急速に進んでおり、オンラインショッピングなどの「消費のデジタル化」が進展しています。インドは2025年までに世界3位の消費大国へと成長する見通しであり、インターネット環境が整備されつつある中、インドの巨大消費市場に影響を与える「消費のデジタル化」に注目が集まります。
インターネットの普及が急速に進むインド
2014年5月に成立したモディ政権が掲げる公約のひとつに「デジタル・インディア計画」があります。この政策で焦点を当てている分野のひとつに「すべての国民に対するデジタルインフラの提供(高速インターネットの整備等)」があり、政府は段階的に計画を遂行しています。(出所:総務省)
こうした政策の後押しやインド経済の成長等を背景に、 インドのインターネット普及率は急速に上昇 しています。2010年には約8%だったインターネット普及率は、2016年には約25%に上昇しました。 2025年には普及率は55%超まで上昇し、インターネット利用者は約8億5,000万人に到達する と予測されています。
インドの巨大消費市場に多大な影響を与える消費のデジタル化
インターネットの普及を受け、インドでは「消費のデジタル化」が進んでいます。インターネットを利用して買い物をする人の数は過去3年間で7倍に増えており、今後もその人数は増加する見込みです。また、購入の前後にインターネットで商品について調べるなどインターネットの影響を受けた購買は、2016年から2025年までに10倍以上に拡大する見通しであり、 「消費のデジタル化」がインドの消費に与える影響力は今後高まっていくと考えられます 。
インドは2025年までに世界3位の消費大国となると推計されており、 インドの巨大な消費市場に影響を与える「消費のデジタル化」に注目が集まります 。
(出所)ボストン コンサルティング グループの資料を基に三井住友アセットマネジメント作成