急速な都市化の進展で成長加速が期待されるアジア【アジア・オセアニア豆知識】
2017年10月26日
2030年のアジア(日本を除く)のメガシティ(超大都市圏)は21都市圏に上る見込みであり、中には、都市人口が2016年から30%を超える伸びとなる都市圏もあるなど、急速に都市化が進展するとみられます。都市化の進展は、人・モノ・カネの流れを通じて、経済を活性化させると考えられます。急速に進むアジアの都市化が、同地域の成長加速につながることが期待されます。
2030年のアジアのメガシティは21都市圏に
国連の発表によると、推定人口が1,000万人を超えるメガシティ(超大都市圏)は、2016年には世界に31あり、2030年には41に増加する見込みです。そのうちアジア(日本を除く)の都市圏は2016年の15から2030年には21となり、中国とインドがそれぞれ7都市圏を占めています。
現在、世界最大の推定人口を擁する都市圏は東京で、2030年における人口は若干減少するものの、その地位は変わらないと見込まれています。しかし、2030年の上位10が、日本以外、ほとんどが新興国となる中、アジアがそのうちの6都市圏を占めます。加えて、2016年から30%を超える伸びとなる都市圏もあるなど、急速にアジアの都市化が進展する見込みです。
都市化が進むことで、人・モノ・カネの流れが経済を活性化
都市化の進展によって、社会・生活の基盤となる電力・水道・道路や住宅などのインフラ整備が進むほか、投入される資金が経済を活性化させると考えられます。また、都市人口の増加は、消費市場を拡大させるなど、経済成長を様々な方面から後押しすると考えられます。
今後、著しい都市化の進展が見込まれるアジアは、中長期的な成長ポテンシャルに富むといえ、金融市場においても、投資魅力の高い地域として、世界の注目を集めるものと期待されます。
