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成長するアジアのエレクトロニックコマース*(EC)市場に期待!【アジア・オセアニア豆知識】

2017年10月13日

*エレクトロニックコマース:インターネットやコンピュータなど電子的な手段を介して行う商取引の総称。

アジアは人口増加により個人消費が拡大し、アジア経済の成長を後押ししています。また、2030年には、世界の中間所得層の約7割がアジアに集中すると見込まれています。このような中、今注目されているのが「EC市場」です。 「デジタル世代」と呼ばれる若い世代を中心に、中間所得層の増加に伴う購買力を取り込むアジアのEC市場は、注目の成長市場となりそうです。

世界人口の約6割を占めるアジア

現在、世界の人口は約74億人となっています。そのうち、アジア全体は約44億人で、世界の人口の約6割を占めています。今後アジアのさらなる人口増加が予想される中で、 急拡大が見込まれるのが「エレクトロニックコマース(EC)市場」 です。

EC市場の拡大要因として、アジアの人々がスマートフォンやタブレット端末等のモバイル端末を利用するモバイルコマースが挙げられます。モバイル端末を用いて商品の検索から決済までを行う習慣が普及しつつあり、こうした広がりがアジアのEC市場をけん引していくとみられています。

中間所得層の増加で成長期待が高まるEC市場

アジアの人口は、 中間所得層**が増加傾向にある という特徴があります。所得水準の向上は人々の購買力につながります。

アジアの一部地域には銀行口座を持たない人々も多いことからオンライン決済に不備があること、アジア各国内における物流網が未整備であることなどまだまだ課題はあります。

しかし、 安価なスマートフォンの登場やデジタルに敏感な若い世代の台頭 は、スマートフォンやインターネットのさらなる普及を促し、アジアのEC市場の成長を押し上げる原動力となりそうです。