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ASEANで広がるニュー・エコノミー【アジア・オセアニア豆知識】

2018年3月16日

2016年あたりから中国発のサービス(シェアリング・エコノミーやモバイル決済、無⼈コンビニなど)の話題を⽿にすることが多くなってきました。こうしたサービスは中国のみならず、ASEANの国々からも⽣まれており、急速にニュー・エコノミーの裾野が広がっています。

マレーシアで⼈気!乗り捨て⾃由のシェアリング・サイクル

成⻑著しいASEANの国々では、中間所得層が増え、インターネットにアクセスできる層が着実に広がっ
ています。こうした流れに、スマートフォンの普及が相まって、ニュー・エコノミーの進展を後押ししています。

たとえば、マレーシアでは、シンガポール発の「OBike」のシェアライド・サービスが2017年4⽉にスタートし、現在、トレンドとなっています。交通渋滞を気にせず移動できることや、健康志向の⼈が増加していることなどが利⽤者増を後押ししています。

⾃転⾞に乗る場合はアプリを使い、「QRコード」でスキャンをしてロックを解除する仕組みで、利⽤料⾦は低価格に設定されています。

スマホで決済キャッシュレス社会へ移⾏中のタイ

タイ政府は、2016年に「ナショナルeペイメント(プロムペイ)」を導⼊、国をあげて電⼦決済の推進に取り組み始めま
した。また、2017年11⽉には、主要5銀⾏間で、統⼀規格の「QRコード」を使った電⼦決済も始まりました。

事業者は、⾦融機関からQRコードを取得。消費者はレストランなどでの⽀払い時に、店舗に設置されたQRコードにスマート
フォンをかざし、読み込むことで現⾦を利⽤しなくても、⾃⾝の銀⾏⼝座などから引き落とされる仕組みとなっています。

現在、タイでは、⽇常⽣活の⽀払いは現⾦中⼼で、クレジットカード利⽤者は少ないため、「QRコード」決済の普及は、今後、キャッシュレス化を加速させていくものとみられます。