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さらなる拡⼤が期待される、インド⾃動⾞市場【アジア・オセアニア豆知識】

2018年2月15日

2017年のインドの⾃動⾞販売台数は、⾞⼤国であるドイツを抜き世界第4位となりました。インドは巨⼤な⼈⼝を有し、経済の⾼度化による中間所得層が増加傾向にあり、同国の⾃動⾞市場はさらなる拡⼤が期待されています。近年は、⽇本や外資系の⼤⼿⾃動⾞メーカーがインドの⾃動⾞メーカーと業務提携を⾏ったり、⼯場の新増設や⾃動⾞関連事業への出資を⾏うなど、⽣産拠点としても注⽬が⾼まっています。

内需主導での拡⼤が期待されるインドの⾃動⾞市場

インドの⾃動⾞市場は年々拡⼤傾向にあります。
2017年には⾃動⾞販売台数が中国、⽶国、⽇本に次ぐ世界第4位となり、世界の⾃動⾞市場においてインドは存在感を増しています。
⼀⽅、インドの乗⽤⾞の普及率は6.2%*と、⾃動⾞販売・⽣産台数上位の中国や⽶⽇独などに⽐べて低い⽔準にあります。⼈⼝12.9億⼈*と巨⼤な市場を有するインドでは、消費が活発になるとされる中間所得層の⼈⼝は2016年から2030年にかけて5.5億⼈増加すると予想されています。国内需要に後押しされ、インドの⾃動⾞市場は⾶躍的な拡⼤が期待されます。

 *2016年現在

輸出⽤⾃動⾞の⽣産ハブとしても期待されるインド

現在、インドの⾃動⾞⽣産の多くは国内向けのものです。しかし、インド政府が掲げる「The Automotive Mission Plan 2016-26」では、⾃動⾞の輸出を今後10年間で⽣産量の35〜40%まで拡⼤させ、世界の⽣産ハブとなることが計画されています。中⻑期的には輸出⽤⾃動⾞の⽣産拡⼤が⾒込まれます。
中東やアフリカ市場への⾜掛かりとなる重要な拠点となることが期待されているインド。⾃動⾞市場は今後さらに注⽬が⾼まると考えられます。

(出所)インド⾃動⾞⼯業会(SIAM)の資料を基に三井住友アセットマネジメント作成