ホームマーケット週次・月次市場情報日本企業の事業展開からみるアジアの有望国【アジア・オセアニア豆知識】

日本企業の事業展開からみるアジアの有望国【アジア・オセアニア豆知識】

2018年1月18日

ジェトロ(日本貿易振興機構)が行った「2017年度アジア・オセアニア進出日系企業実態調査」によると、日本企業のアジア・オセアニアにおける今後1~2年の事業展開の方向性は、全体で「拡大」とする企業の割合は53.7%となり、2016年度調査から上昇しました。日本企業の投資拡大意欲が広がっており、特に、その動きは東南・南西アジアで堅調となっています。

「巨大な消費市場」の取り込みを狙う日本企業

日本企業の今後1~2年の事業展開の方向性を国・地域別にみると、「拡大」と回答した企業の割合が最も高かったのはパキスタンの81.3%で、次いでミャンマー、インド、ベトナムと続きました。「拡大」するとした理由は、各国・地域ともに「売上の増加」が最も多くなっています。

アジアは世界の中で最も人口が多い地域であり、また、高成長が見込まれる国・地域です。日本企業は国・地域毎の特徴を見据え、生産工場としての活用に加え、「巨大な消費市場」の取り込みを狙い、現地消費者から好まれる製品・サービスの提供を積極化しています。こうした日本企業が事業拡大の姿勢を示す国・地域は、金融市場においても有望な投資先としても注目される可能性が考えられます。