米国株再び急落 -下げ幅1,000米ドル超-
2018/2/9
<米国株が再び急落>
2月8日の米国株式市場は大幅に続落し、NYダウ工業株30種平均は前日比▲1,032.89米ドルと、5日(▲1,175.21米ドル)に次ぐ過去2番目の下げ幅となりました。1月26日の過去最高値からの下落率は▲10.4%(▲2,756.25米ドル)となっています。主な株価指数は以下の通りです。
(前日比)
NYダウ工業株30種 ▲1,032.89 ▲4.2%
S&P500種 ▲100.66 ▲3.8%
ナスダック総合 ▲274.82 ▲3.9%
7日に米与野党の上院指導部が2018~19会計年度の歳出上限引き上げで合意したことを受けて、米国債の増発による米長期金利上昇懸念が広がったことが背景です。米10年国債利回りは一時約4年ぶりの水準まで上昇(価格は下落)しましたが、足許ではやや低下しています。
金利上昇が米景気の足かせになるとの警戒感が続いていることに加えて、米株式の価格変動率が高まっていることなどから、投資家のリスクオフの姿勢が強まり、株価の大幅下落につながっています。
<今後の見通し>
米国では年初から期待が先行し株価が大幅に上昇しましたが、金利上昇をきっかけに大幅調整となりました。一方で、足許の金利上昇の主因となったのは賃金の上昇であり、減税効果と相まって引き続き米経済は好調さを維持すると考えています。
金利上昇が株式市場にとって一時的な波乱要因になることはあっても、持続的な下落に転じる可能性は低いと考えています。インフレや金利などの市場動向を注視する必要がありますが、経済のファンダメンタルに大きな変化は無いと見ており、株式市場は徐々に落ち着きを取り戻し、上昇基調に転じると予想されます。

出所:Bloomberg
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