規模別で異なる値動きとなった米国株式市場
米税制改革の行方に注目【デイリー】

2017年11月14日

【ポイント1】規模別で異なる株価の推移

大型株は総じて堅調

■米国株式市場は、大型株指数であるS&P500種、ラッセル1000は11月8日に史上最高値を更新し、堅調に推移しています。

■一方、小型株指数(ラッセル2000)は調整色を強めました。中小型株指数(ラッセル2500)も高値圏でのもみあいとなっています。

【ポイント2】小型株の業績見通しが下方修正

中小型株、大型株は引き続き好調

■小型株が調整色を強めている背景として、企業業績の見通しが下方修正されている点が指摘できます。中小型株、大型株の企業業績の見通しが引き続き堅調であることから、今回の小型株の業績見通しの下方修正は、米税制改革案に対する期待の低下が要因として指摘できそうです。法人税減税は大型株よりも、小型株の業績にプラスに作用すると期待されていました。

【今後の展開】米税制改革の行方に注目

小型株も落ち着きを取り戻そう

■11月9日に発表された上院財政委員会の税制改革法案の概要では、法人税の20%への引き下げを2019年から恒久化するとしました。下院案では2018年から20%へ即時引き下げとしていることから、実施時期には隔たりがあります。税制改革法案の最終形は上院案に近づく公算が強いと見られており、法人税引き下げの実施時期が遅れるのではとの懸念が広がっています。

■法人税減税の時期が2019年にずれ込めば、2018年の業績予想はその分が修正されることとなります。ただし、法人税減税によるプラス効果は2019年の利益予想に反映されることになると思われます。

■米国株式市場を巡る環境は引き続き好調で、中小型株、大型株は堅調に推移すると期待されます。小型株も法人税減税が決定すれば、将来の利益を見据えながら、落ち着きを取り戻すと考えられます。

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