米国株式市場の見通し
コミー氏証言に株式市場は落ち着いた反応【デイリー】

2017年6月9日

【ポイント1】コミー氏証言に株式市場は落ち着いた反応

ナスダック総合指数は史上最高値更新

■8日の米国株式市場は落ち着いた動きとなりました。S&P500種指数が前日比+0.03%、ダウ工業株30種平均が同+0.04%でほぼ変わらずでした。また、ナスダック総合指数は同+0.39%の6,321.76と史上最高値を更新しました。

■コミー前連邦捜査局(FBI)長官の議会証言では、前日に公開された以上の内容が明らかになったわけではなかったため、マーケットに目立った影響は及ぼしませんでした。

【ポイント2】「司法妨害」は明確化せず

市場の関心は再び金融政策等へ

■今回のコミー前FBI長官の証言で最大の焦点は、トランプ大統領が、ロシアとの関わりへの捜査に加え、フリン前大統領補佐官への捜査を意図的に妨害(「司法妨害」)したのではないか、という点でした。コミー氏が直接の証言を避けたことで「司法妨害」の有無は明確とはなりませんでした。

■今後は、「ロシアゲート」疑惑を捜査しているモラー特別検察官に委ねられることになりますが、捜査が終了するまでには時間がかかると思われます。市場の関心は再び金融政策や景気・業績に集まると考えられます。

【今後の展開】利上げ後の見通しに注目

■当面は、6月13日、14日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目されます。今回は0.25%の利上げがほぼ確実視されていますが、同時に公表される米国経済と政策金利の見通しが市場に影響を与えそうです。バランスシートの縮小にも言及するかが注目されます。

■市場は9月に利上げ、12月にバランスシートの縮小開始と見る向きが多いようです。今回の見通しで、米連邦準備制度理事会(FRB)と市場の対話が十分であれば大きな変動は回避できると思われ、株式市場も落ち着いた推移が続くと思われます。

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