米国の株式市場 NYダウ初の2万ドル台乗せ
世界経済の拡大、企業業績の上振れ期待が高まる【デイリー】

2017年1月26日

【ポイント1】トランプ大統領就任後株価は上昇

■米国株式市場は、25日にNYダウが初の2万ドル台乗せとなりました。S&P500、NASDAQ指数なども史上最高値を更新しました。トランプ大統領は就任直後から、環太平洋パートナーシップ(TPP)交渉からの離脱、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉、メキシコ国境での壁建設などを相次いで発表しました。こうした中での株価上昇は、世界経済の拡大や企業業績の上振れに対する期待の高まりが反映されたためと考えられます。

■1月25日現在、トムソンロイターによれば、S&P500採用企業の20%程度の業績発表(2016年10-12月期)が終わりましたが、その69%が上振れとなるなど好調です。こうしたことから2017年の企業業績の上振れ期待が強まりました。

【ポイント2】新興国株式にも波及

■米国株式市場が堅調な展開となる中、新興国株式も堅調に推移しています。

■世界経済が上向き、原油などの商品価格も安定しています。また、足元で米長期金利が上昇していますが、トランプ政権のドル高けん制発言でドル高・現地通貨安は進んでおらず、新興国の経済や金融市場にマイナスの影響を与えていない点も評価されていると見られます。

【今後の展開】世界的な株高が期待できそう

■米国株式市場は、引き続き景気、業績への期待にけん引されそうです。一方、トランプ新政権の貿易交渉などには引き続き注目する必要があります。ただ、貿易交渉は米国への投資を呼び込み、雇用を拡大することが狙いと考えられます。この場合、一般に言われる関税引き上げ合戦には至らないと思われます。

■米国株式市場が堅調に推移することで、リスク許容度が高まり、アジアを含む新興国や日本株にも資金が流
れやすくなっており、世界的な株高が期待できそうです。

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