ホームマーケット日々のマーケットレポート米国の金融政策(2016年6月) 政策金利は据え置き:低金利は長期化へ/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

米国の金融政策(2016年6月)
政策金利は据え置き:低金利は長期化へ 【デイリー】

2016年6月16日

【ポイント1】政策金利を据え置き

政策金利見通しを下方修正

■6月14日、15日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)は、市場の予想通り政策金利(FFレート)の誘導レンジを0.25%~0.50%で据え置くことを決定しました。

■声明文では、「経済は緩やかな拡大を持続する見通し」とされました。FOMC参加者による経済予測によれば、16年、17年の成長率見通しが小幅に下方修正されました。

■政策金利について見ると、16年は0.25ポイントの利上げ2回というのが、引き続きメンバーの平均的な予想でした。ただ、年内1回だけの利上げを見込むメンバーの数が、前回3月時点の1人から今回は6人に増加しました。さらに17年の予想も下方修正されています。

【ポイント2】債券相場は上昇

株価や米ドルは小幅な下落

■声明文の公表後、10年国債利回りは低下しました。17年以降の政策金利見通しが、引き下げられるなど、全体的にハト派色の濃い内容だったためです。他方、株価は小幅に下落、為替市場ではドルが主要通貨に対して売られました。

【今後の展開】緩慢なペースでの利上げ、金融資産に有利な環境が続こう

■景気の拡大を受け、今後も利上げが実施される可能性はあります。ただ、景気拡大ペースが緩やかなこと、物価上昇率が低い水準で安定していることから、利上げペースは極めて緩慢となる見通しです。

■利上げが継続されたとしても、そのペースは緩慢なものにとどまることから、国債利回りは当面、落ち着いた推移が見込まれます。株価は、景気・企業収益の拡大を織り込む展開に移行すると見られます。

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