米国ハイイールド債券市場の動向と見通し
ハイイールド債券市場は明るさを増す展開へ 【デイリー】
2016年4月27日
【ポイント1】2月中旬以降堅調な展開
原油価格の反発がプラスへ
■米国ハイイールド債券指数は、年初来安値となった2月11日から4月26日で12%上昇しました。原油価格(ウエスト・テキサス・インターミディエート、WTI)の反発などを受け、エネルギーセクターが回復傾向を強めたことなどが背景です。
【ポイント2】株式市場にも好影響
リスク回避の動きは大きく後退
■原油価格の反発などがリスク回避姿勢の後退につながりました。ハイイールド債券市場の回復に加え、米国株式市場(S&P500)も堅調さを取り戻しました。
【今後の展開】デフォルト率はいずれ低下か
■堅調さを取り戻しつつあるハイイールド債券市場ですが、2015年に入ってデフォルト率が上昇傾向にある点に注意が必要です。これは、原油価格の下落が長期化しつつあり、財務体質が悪い石油企業のデフォルトが増加したためです。
■原油価格は、振幅はあるものの、今後は緩やかな上昇が期待できそうです。中国経済の失速懸念が後退したことや米国経済の拡大基調の持続を背景に、需給バランスが改善に向かうと見られるためです。
■デフォルト率は、いずれ低下すると思われます。ハイイールド債券の利回りとデフォルト率を見ると、約2カ月程度、利回りが先行しています。市場はデフォルトリスクをある程度織り込みながら推移するためで、エネルギーセクターの利回りの大幅な低下は、原油価格の回復に対する期待と、今後のデフォルト率の低下を示唆するものと言えそうです。ハイイールド債券市場を巡る環境は明るさを増すと考えられます。



